同氏は内閣府食品安全委員会委員(非常勤、リスクコミュニケーション担当)であり、既刊の著作には『ゲノム編集食品が変える食の未来』、『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』などがある。
新刊では、食品の安全性や環境影響などを専門に執筆や講演活動などを続ける同氏が「健康によい食品」は本当によいのか、「健康に悪い食品」は本当に悪いのか、サプリメントは本当に効くのかなどについて解説している。
また、かつてタマネギに糖尿病を抑える効果があると話題になり、タマネギ料理のレシピ本が多数発売されたものの、効果が確認された物質をタマネギで摂ろうとすると、1日に50kgものタマネギを食べなくてはならない。健康への効果を考える時には、摂取量の概念も欠かせないはずだ。
さらに「えらい専門家が言ったから」や体験談ではなく科学的根拠(エビデンス)に基づき判断する必要がある。同書では消費者目線で、多くの人が気になる内容を多角的に提供。サプリメントやセールストークのウソとホントなど、身につけるべき「食品のリテラシー」の考え方が紹介されている。
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