温泉は日本では昔から人々に親しまれてきた文化の一つで、疲労回復のリフレッシュ効果、けがや病気の療養などにも使用されてきました。全国各地に温泉スポットはありますが、近年は気軽に行くことができる日帰り温泉施設が人気で、どこの施設も連日多くの人々が湯治に訪れています。
今回は山梨県の高原リゾート地である北杜市にある日帰り温泉施設9選をご紹介していきます。
この記事を読むことで、きっと大自然の中でゆっくりと温泉に浸かってみたくなることでしょう。
是非この記事を参考にしてみてくださいね。
山梨県北杜市について
北杜市の概要
北杜市は山梨県の北西部に位置する市で、山梨県で最北端にあります。 平成の大合併により8町村が合併して生まれた市で、山梨県内で最大の面積 を誇ります。周囲を八ヶ岳、南アルプス、秩父連峰といった名峰に囲まれていて、 市域が冷涼な山岳高原地帯にあるため、夏は避暑地として賑わう高原観光都市 でもあります。
八ヶ岳の南麓に広がる高原地帯にあるため、 標高差も大きく、低いところで標高500m、清里高原などの高い場所では標高1,000mを超えるところもあります。 その他にも南アルプスや八ヶ岳から美しい湧水で名水の里であることや、日照時間が日本一長い町としても有名です。
北杜市の温泉について
北杜市のある山梨県は地下に複数のプレートが重なり合う複雑な地質構造 になっています。今回取り上げた北杜市も フォッサマグナと呼ばれる大断層 の上に成り立つ市で、市内のあちこちに温泉が湧出しています。
複雑な地質構造が影響しているのか、市内の温泉によっても泉質が異なり、泉質別でも 塩化物泉、炭酸水素塩泉、 全国的にも珍しい ラジウム泉 など様々で、泉質の異なった湯めぐりを楽しむことができます。
北杜市までのアクセス方法
北杜市内には車で行く場合は、中央自動車道の 須玉IC、長坂IC、小淵沢IC と3つのインターチェンジがあります。電車の場合はJR中央本線が市内の中央を走っていて、 特急では小淵沢駅が停車駅 になっています。
いずれも東京都心から2時間~3時間以内で行くことができるので、 日帰りで訪れることも可能 です。都心からアクセスのしやすい場所にあるため、多くの日帰り観光客が訪れる人気スポットでもあります。
山梨県北杜市おすすめ日帰り温泉9選
甲斐大泉温泉パノラマの湯(大泉町)
標高1,147mの高原地帯にある日帰り温泉施設です。 温泉は地下1,500mから湧出した天然温泉 です。周辺には別荘地や観光スポットがあり、八ヶ岳や清里観光の際に立ち寄るには絶好の場所にあります。
ここの一番のおすすめは 高原の大自然から見下ろす絶景 です。大露天風呂からは正面に富士山、周囲には南アルプス、瑞牆山をはじめとする秩父連山を眺める大パノラマが広がり、温泉につかりながら絶景で心も体も癒してくれます。 夜には満天の星空を眺めることもできます。
また温泉スタンドで温泉を持ち帰ることもでき、エントランス脇には無料の足湯もあります。その他無料休憩所や食事処もあるので、温泉と合わせてゆっくりと過ごすこともできます。
温泉情報
- 泉質:ナトリウムー炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)
- 泉温:51.9℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市大泉町西井出8240-1
- 電話番号:0551-38-1341
- 営業時間:10:00~22:00(受付終了21:30)
- 休業日:第2・4火曜日(祝日の場合は営業)
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道長坂ICより15分 無料駐車場120台
- 電車の場合:JR小海線甲斐大泉駅より徒歩5分
https://www.panoramanoyu-izumisou.com/panoramanoyu
泉温泉健康センター(大泉町)
八ヶ岳山麓に位置する北杜市大泉町にある温泉で、パターゴルフ、ゲートボールを楽しんだり、持ち込み自由の大広間での休憩もできる施設です。 地下1,300mから毎分200ℓの温水が湧き出ていて、泉温は53℃ あります。
泉質はナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉で、 入浴後は肌がつるつるになることから「美人の湯」として親しまれています。 また保温効果も高いので体の芯まで温まり、保温効果も高く、地元の人々が多く訪れる温泉です。
温泉情報
- 泉質:ナトリウムー塩化水素塩・塩化物泉
- 泉温:53℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市大泉町谷戸1880
- 電話番号:0551-38-2611
- 営業時間:平日15:00~21:00 土日祝13:00~21:00
- 休業日:毎週水曜日 ※祝日の場合はその翌平日
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道長坂ICから10分 無料駐車場70台
- 電車の場合:JR中央本線長坂駅からバスで15分
https://www.dunlopsportsclub.jp/izumionsen/
たかねの湯(高根町)
八ヶ岳の麓にある北杜高根町にあり、 富士山と南アルプスの絶景を望む最高のロケーション を望む地に建っています。国道141号線沿いにあるのでアクセスもしやすいです。四季折々に変化する山の風景を眺めながら入る温泉は、身も心もリフレッシュさせてくれます。
露天風呂はありませんが、 大浴場、気泡浴、打たせ湯、サウナ、寝湯など様々な温泉 を楽しむことができます。泉質はつるつるした弱アルカリ性低張性温泉で、疲労回復や神経痛、打ち身などに効果があり、ドライブやスポーツの後に疲れを癒すのにも最適な温泉です。
温泉情報
- 泉質:単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市高根町箕輪新町95
- 電話番号:0551-46-2611
- 営業時間:11:00~21:00(最終受付20:30)
- 休業日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道須玉ICより15分 無料駐車場50台
- 電車の場合:JR中央本線長坂駅よりタクシーで15分
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/life/maps/list/933/
明野ふるさと太陽館クララの湯(明野町)
標高724m、日本一の日照時間を誇る北杜市明野町にあるテーマパーク ハイジの村に隣接された温泉施設 です。露天風呂はありませんが、内湯の大きな窓からは南アルプスの雄大な景色を眺めることができます。
泉質は塩化物・炭酸水素塩泉で、ぬるぬるとした入浴感が特徴で、 お風呂上りには肌がすべすべになるいわゆる「美人の湯」 です。 季節の花のお風呂は季節によって花が変わり、一年を通して様々な香りが楽しめます。
温泉と合わせて、隣接する花のテーマパーク「ハイジの村」で季節の花を楽しむことがおすすめコースです。
温泉情報
- 泉質:塩化物・炭酸水素塩水(低張性弱アルカリ性高温泉)
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市明野町浅尾5259-950
- 電話番号:0551-25-2601
- 営業時間:AM10:00~PM9:00(1月~3月はPM8:00)
- 休業日:1月~3月は火曜定休
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道須玉ICから10分 無料駐車場200台
- 電車の場合:JR中央本線韮崎駅から車で15分
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/mountain-guide/spot/24743.html
延命の湯(小淵沢町)
標高1,000m、人気観光スポットでもある道の駅こぶちざわに隣接する宿泊施設「スパティオ小淵沢」内にある温泉施設で、 1,500mの地底から湧き出る46℃の高濃度な天然ミネラル温泉 です。日本列島の碁盤の裂け目に長い歳月をかけて蓄積された温泉は 「延命の湯」 と名付けられ、高濃度のミネラル成分を含み、心身をリフレッシュする効能を備えています。
南欧をイメージしたおしゃれな大浴場の他、露天風呂、岩風呂、サウナでゆっくりくつろぐことができます。また湯上り後は畳の休憩室でゆっくり休むことができます。
そして湯上り後は隣接する 人気の道の駅で新鮮な野菜や地元の特産物のお買い物も楽しむ ことができます。
温泉情報
- 泉質:ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩水(低張性中性温泉)
- 泉温:45.8℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市小淵沢町2968-1
- 電話番号:0551-36-6111
- 営業時間:10:00~22:00(受付時間21:30)
- 休業日:休業日カレンダーを確認してください
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道小淵沢ICから3分 駐車場無料220台
- 電車の場合:JR中央本線小淵沢駅からタクシーで5分
https://www.spatio.jp/hotspring/index.html
尾白の湯(白州町)
南アルプスの名峰・甲斐駒ヶ岳の麓にある複合観光施設で「白州・尾白の森名水公園べるが」の中にある温泉施設で、 名水尾白川の地下深くより湧き出る超高濃度の温泉 です。 源泉は茶褐色の赤湯で、日本三大名湯の一つである有馬温泉と同じタイプの超高濃度温泉 で、多様なミネラルを豊富に含んでおり、疲労回復、温熱効果など総合的生体調整作用があります。
施設内には様々なタイプの浴場があり、ジャグジー、ジェット付き浴槽、寝湯、打たせ湯、サウナが備わっていて、大きな内湯と露天風呂が2つあります。露天風呂は高濃度な茶褐色の源泉で、内湯は源泉と白州尾白天然水を1対9の比率で混合した温泉です。露天風呂の背後には甲斐駒ヶ岳、鋸山などの南アルプス、正面には八ヶ岳連峰、金峰山などの山々を眺めることができます。
温泉情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉
- 泉温:36.7℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市白州町白須8077-1
- 電話番号:0551-35-2800
- 営業時間:10:00~20:00(最終受付19:30)
- 休業日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)
- 入浴料:大人 830円、子供 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道須玉ICから20分
- 電車の場合:JR中央本線小淵沢駅から20分
https://www.verga.info/onesen-furo
塩沢温泉フォッサ・マグナの湯(白州町)
塩沢温泉は北杜市の中でも最も最北の地域で、国道20号線で行く場合は、一度長野県に出てから釜無川の橋を渡ってでしか行くことができない白州町大武川地区にある温泉で、 「フォッサ・マグナの湯」 とも呼びます。
南アルプスの麓にあり、標高800mにある温泉は、四つのプレートが重なり合う世界でも珍しい変動帯で、北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界であるフォッサ・マグナの西端にある 糸魚川静岡構造線の地下深くから湧出する2つの源泉 は、古来より多くの人々を癒してきた湯治場的古湯の第1泉源と地下600mの断層破砕帯から湧出してくる第2泉源があります。
泉質が異なり 第1泉源は硫化水素臭のやや強い中性・食塩泉系単純温泉 で、泉温30℃とぬるめのお湯です。 第2泉源はpH9.95と極めて高い高アルカリ温泉 で、泉温35℃の源泉ぬる湯浴から高温浴まで泉質を変えることなく楽しむことができます。
地球の壮大なドラマに思いを馳せながら、大自然の中で天然温泉を楽しむことができます。
温泉情報
- 泉質:高アルカリ性ナトリウム・カルシウム塩化物泉
- 泉温:30℃~35℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市白州町大武川344ー19
- 電話番号:0266-65-3570
- 営業時間:9:30~21:00
- 休業日:毎週水曜日(祝日の場合は営業)
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道小淵沢ICから25分
- 電車の場合:JR中央本線小淵沢駅から15分
https://www.dunlopsportsclub.jp/hakusyu/
むかわの湯(武川町)
鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳など南アルプスの名峰の麓に広がる北杜市武川町にある温泉施設で、南アルプス連峰、八ヶ岳連峰を望む風光明媚な景色と、 ミネラル豊富な温泉と冷鉱泉の2つの源泉 を持つ山梨県内でも希少な温泉です。
泉質がナトリウム-塩化物泉でミネラル成分を多く含んでいるので、 療養泉として疲労回復やリハビリなどにも効果を発揮 します。温泉内には気泡浴、打たせ湯、圧注浴、露天風呂、サウナなど様々な温泉を楽しむことができ、72帖の休憩室も備え付けられているので、1日ゆっくり過ごすこともできます。
温泉情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物泉
- 泉温:43.3℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市武川町牧原1322
- 電話番号:0551-20-3113
- 営業時間:10:00~21:00(最終受付20:30)
- 休業日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
- 入浴料:大人 830円、小学生 420円、小学生未満 無料
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道須玉ICから15分 無料駐車場80台
- 電車の場合:JR中央本線日野春駅から10分
https://mukawanoyu-shidax.com/
増冨の湯(須玉町)
増冨温泉は標高1,000m、北杜市須玉町の山奥にあり、日本百名山の一つである瑞牆山の麓にある秘境とも呼べる場所にある温泉で、戦国時代の 武田信玄の隠し湯 としても知られています。また日本でも希少な ラジウム泉 でもあります。
増冨の湯は雄大な山々に囲まれた日帰り温泉施設で、 4種類のかけ流し源泉 があり、壮大な山々に囲まれ、マイナスイオンを浴びながら、ゆっくりと名湯を楽しむことができます。ゆっくり入ることで冷えの改善やラジウム泉の効能である神経痛などにも効果を発揮します。
※2023年4月1日より温泉施設老朽化に伴い、当面の間休業となっています。詳しくは公式ホームページを確認してください。
温泉情報
- 泉質:ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(高張性中性低温泉)
- 泉温:30℃
詳細情報
- 住所:山梨県北杜市須玉町比志6438
アクセス方法
- 車の場合:中央自動車道須玉ICから30分 無料駐車場80台
- 電車の場合:JR中央本線からバスで60分
https://www.masutominoyu.com/guide.php
絶景リゾートで温泉を満喫しよう
山梨県北杜市は八ヶ岳と南アルプスの山麓に広がる高原リゾート地であるとともに、大地のプレートが複数に重なり合う地域であり、市内の各地にそれぞれ泉質の異なった温泉が点在しています。
都心からもアクセスしやすく、日帰りで遊びに行くことができる地域なので、思い立ったら気軽に大自然の麓へ遊びに行けるのも魅力の一つです。
高原のリゾートで楽しんだ後に温泉で疲れを癒して帰ると心も体もリフレッシュされること間違いなしです。
今度の休日は北杜市の温泉に癒されに来てみませんか。
https://www.veltra.com/jp/japan/yamanashi/?sid=1554
nonta
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターをしています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。