ルツェルンはスイス中央部にあるドイツ語圏の都市、ルツェルン州の州都でもあります。
ルツェルン湖の湖畔に広がる街並みは、可愛らしくどこかレトロな印象のある美しい水辺の街です。ロイス川に掛かる木製の橋や歴史ある教会、旧市街など魅力が詰まっています。
今回は、スイスの穏やかな街ルツェルンの魅力と観光スポットをご紹介します。
ルツェルン観光
ルツェルンは、チューリッヒから電車で約40分の距離にあります。
筆者の場合は、ミラノからチューリッヒまで行きチューリッヒに数日滞在した後に、ルツェルンへ日帰りで行きました。観光スポットが街の中心地に集まっているので、1日で定番の観光スポットを回ることができます。
これから夏に向けてより避暑地として多くの人がヨーロッパから訪れる街でもあります。
観光におすすめの時期も夏の間がおすすめです。7月~8月は18℃~28℃、日差しは強いですが、湿度がないため太陽が当たらない場所では爽やかに感じるでしょう。
一方で冬の間12月~2月が最も寒く、平均気温が0℃を下回ることもあり日中は1℃~2℃程度、曇りの日も多く寒く感じるかと思います。
ルツェルンのおすすめスポット
ルツェルンでのおすすめは、必見のランドマークでもある木製の橋や印象的な建築の教会、スイスで最も魅力的な地域の一つでもある絵のように美しい街並みです。
街中は壮大なルツェルン湖のほとりにあり、背景にはスイスのアルプスを眺めることができます。
新鮮な山の空気を吸い、美しい景色を眺め、本格的なスイスのチョコレートショップを訪れ甘い香りも堪能しましょう。
カペル橋|Kapellbrücke
14世紀に初めて建設された木製の橋である、ルツェルンのシンボル「カペル橋」。
ルツェルンの街に流れるロイス川を渡るレトロで可愛い木造の屋根付き橋です。
600年以上の歴史を持つカペル橋は、初期には徒歩で川を渡る手段としてだけでなく、町の要塞の一部としても機能していました。
美しい絵画が施された屋根付きのカペル橋は 、ヨーロッパ最古の屋根付き木造橋の一つと考えられています。
1993年、カペル橋の大部分が火災に見舞われましたが、一部が残り1994年に再建されました。
橋には可愛らしいお花が施され、水辺には鴨が泳ぎ、対岸に見えるカラフルな建物とのコントラストはまるでおとぎ話の世界にいるかのようです。
水がとても綺麗なので、水辺に建物が反射する光景も写真に収めたくなるワンシーンでもあります。
壮観な建築物が立ち並ぶ街を眺めながら、天井を覆う絵画もぜひ見上げて堪能してください。壁画は17世紀にまで遡り、地元の芸術家によって作成されました。
夜に通りかかった場合は、周囲の照明により最高な瞬間を眺めることができますよ。
シュプロイヤー橋|Spreuerbrücke
シュプロイアー橋は、カペル橋とは反対側に位置した屋根付き橋です。1500年代の洪水で大部分が破損し再建されました。
この橋の名前は、町の工場で生産されたもみ殻が橋の端からロイス川に捨てられたことに由来しています。
カペル橋と比べると小さいですが、ここにも木製パネルで造られた三角形の絵画が展示されているので見応えがあるスポットです。
イエズス教会|Jesuitenkirche Hl. Franz Xaver
17世紀に遡るバロック建築のイエズス会教会。
ロイス川を渡ってすぐの場所にあり、外から見る2つの塔が美しく街中からでも一際目立っています。
教会内は、厳粛な雰囲気に包まれ美しいアーチ型の天井が特徴です。天井には、豪華な絵画が鮮やかに彩られています。白とピンクのコントラストも可愛らしく華やかな雰囲気です。
上部にあるパイプオルガンも見逃せません。
ライオン記念碑|löwendenkmal luzern
ルツェルンのライオン記念碑は、大きな砂岩の採石場の壁に直接彫刻されています。
スイスの重要な歴史を物語っている場所です。
1820年にデンマークの彫刻家によって設計されたこの記念碑は、フランス革命で命を落としたスイス兵士を追悼するもの。
ライオンの上には「HELVETIORUM FIDEI AC VIRTUTI」と書かれた碑文があり、これは「スイス人の忠誠心と勇気へ」を意味します。ライオンの悲劇的な視線に感動せずにはいられないでしょう。
記念碑は、町の中心部から少し歩いた公園に位置しています。
ムーゼック城壁|Museggmauer
かつて権力の象徴だったムゼック城壁とその9つの塔は、ルツェルンの歴史的な要塞の一部です。この要塞は13世紀に建設されました。
長さ約800mの壁はスイスで最も長く、最も保存状態の良い防御壁の一つです。1178年に設立され、町が要塞の範囲を超えて拡大し続けるにつれて、ムゼック城壁にはさらに多くの塔が建設されました。
ムゼックの壁は、遠くから見ても魅力的な一面を見せるだけでなく、周囲は緑に囲まれた穏やかな空間。
9つある塔のうち、4つは展望台へアクセスすることができます。展望台から、ルツェルンの優雅な街並みと遠くに見える山脈を堪能しましょう。
ルツェルン旧市街|Luzern Altstadt
ルツェルンの旧市街には、曲がりくねった石畳の通りや、15世紀の建物に描かれた印象的な手描きの壁画が多く点在する場所。中世の街並みが残る、おとぎ話のような旧市街へ足を踏み入れましょう。
あらゆる角を曲がると、スイスのチョコレートを販売する趣のあるお店が見つかります。美しい噴水から街中にあるフレスコ画まで、旧市街の狭い通路にはロマンチックなエッセンスが詰まっています。
カフェやレストランもあるので、ランチやディナーをするにもおすすめのスポットです。食事をしながら美しいロイス川の眺めも楽しみましょう。
旧市街の中心部にあるミューレン広場には、装飾的でカラフルなデザインを施した美しい建物があります。写真を撮りたくなるようなシーンがある場所です。
ほかにもロイス川に面したヴァインマルクト広場、中世の面影残るヒルシェ広場など、散策してみてくださいね。
優雅なルツェルンの街を堪能しよう
今回は、筆者が日帰りで滞在したルツェルンコースをご紹介しました。
チューリッヒ在住の友人におすすめされたルツェルンの旅でしたが、実際に行ってみるとレトロな空間や可愛らしい街並み、美しい水辺に泳ぐ白鳥など、絵葉書のような美しさで心から感動する景色が多く点在する街でした。
スイスへ行く機会がありましたら、おとぎ話のような小さな街ルツェルンを訪れてみてくださいね。
https://www.veltra.com/jp/europe/switzerland/?sid=1554
Shiho Yamaguchi
余暇プランナー
欧米のライフスタイル・サステナビリティを発信しているフリーライターです。 ニューヨーク在住中にイタリア人と出会い、現在は拠点をミラノに移し夫と娘の3人暮らしをしています。趣味は、格安フライトやフェリーで行く月1回のヨーロッパ旅行。2歳の娘は、現在12カ国の旅行を経験し旅育にも力を入れています。トリリンガル子育て中です。 旅で経験した情報をお伝えしたいと思っています。