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【東京】春の花めぐり散歩① 池上梅園で梅のお花見をしよう<ライトアップ: 2/17~3/5>


2月4日に立春を迎え、暦の上では早くも春到来。まだまだ寒いけれども、ちょっと春気分を味わいたいな!という方におすすめなのが、梅のお花見です。

そこで今回は、都内にあってアクセス抜群の「大田区立・池上梅園」をご紹介したいと思います。

池上梅園は、毎年夜間のライトアップを開催していて、2023年は3月5日まで行われます。ぜひ、この機会に足を運んでみてください。

池上梅園とは?

池上梅園は、東京都大田区にある区立の梅園です。 園内には30種、紅白約370本の梅が植えられています。 2013年に見晴台へつながるデッキが設置され、より梅の花を楽しめるようになりました。梅のほかにも、800株のつつじをはじめ、牡丹・福寿草・水仙・芍薬・菖蒲など50種の樹木や草花があり、四季を通じて楽しめる場所となっています。

成り立ち

園内の北半分は、元は日本画家・伊東深水の 自宅兼アトリエでした。

太平洋戦争で建物が焼失したのち、土地を譲り受けたのが、築地で料亭を経営していた小倉誠です。小倉氏が南半分を拡張し、別邸として使用していましたが、没後、ご遺族によって東京都に譲渡されました。その後、大田区に移管。紅梅を中心に植樹・拡張が進められ、現在の 「なだらかな丘の斜面をいかした庭園」 が造られました。

池上梅園

  • 住所:東京都大田区池上2-2-13
  • 電話番号:03-3753-1658
  • 開園時間:9:00~16:30(入場は16時まで)
  • 休園日:月曜(ただし2・3月は無休)、年末年始
  • 料金:大人(16歳以上65歳未満)100円/小人(6歳以上16歳未満)20円
  • 駐車場:6台 30分/100円
  • アクセス:【電車】都営地下鉄浅草線「西馬込駅」下車 徒歩8分/東急池上線「池上駅」下車 徒歩15分【バス】東急バス「本門寺裏」バス停下車 徒歩1分

https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/park/ikegamibaien.html

梅の見ごろはいつ?

毎年1月上旬に黄色い花の蝋梅(ろうばい)が咲き始め、早咲き・中咲き・遅咲きの梅が順番に見ごろを迎えます。 桜のように一斉に開花することはなく、私が訪れた2月14日は「4分咲き」の状態でした。

現在は、寒衣(かんごろも)や稀少種の座論梅(ざろんばい)が咲き始め、2月に満開を迎える梅たちが終わりかけた3月上旬に、今度は八重揚羽(やえあげは)が満開を迎えます。

夜間ライトアップ

夜の幻想的な梅を楽しめるように、毎年、期間限定でライトアップが行われます。

2023年の開催は 2月17日から3月5日まで 。点灯期間中は開園時間が20:00まで延長になります。(最終入園は19:30)
※昼間来園し、当日のライトアップ時間に再訪する場合は、受付で入場券を提示すれば無料で再入園できます。

4年ぶりに「梅まつり」開催!

池上地区まちおこしの会による「梅まつり」が、観梅期に合わせて開かれます。

  • 日時:2月26日(日曜日)10:00~15:00
  • 会場:南之院駐車場
  • 内容:池上土産・池めし(限定200食の弁当)・焼きそば・飲み物の販売 など

池上梅園おすすめの梅

玉垣枝垂(たまがきしだれ)

メイン通りにある早咲きの枝垂れ系白梅。枝ぶりも良く撮影スポットです。まだつぼみが多いですが、これからこのつぼみたちが花開いていくと思うとワクワクします。

開花時期:2月初旬から3月初旬

思いのまま

池上梅園の代表品種で、とても珍しい梅。1本の木に、白色・ピンク色・しぼり(花びらに絞り模様が入ったもの)の3種類の花が咲きます。毎年咲き分けの比率や場所が変わることから、この名がつきました。

開花時期:2月下旬から3月下旬

緑萼枝垂(りょくがくしだれ)

名前の通り、花びらを束ねる萼(がく)の部分が薄緑色で軸も青い白梅。開花時には花びらがしっかり開き、雄しべが長いので、黄色みを帯びて見えます。

開花時期:2月下旬から3月中旬

藤牡丹枝垂(ふじぼたんしだれ)

「梅の三牡丹」のひとつ。藤牡丹枝垂は、赤梅よりも花びらが大きいので、満開時はとても華やかです。

開花の時期:2月下旬から3月初旬

座論梅(ざろんばい)

なかなか見ることができない超稀少品種!一般的な座論梅は白色または淡紅色ですが、池上梅園の座論梅は鮮やかな紅色です。ひとつの枝に対になって花が咲き、その様子が中国の賢人が座論を交わしている姿に似ていることから命名されました。

開花時期:2月初旬から3月初旬

八重揚羽(やえあげは)

淡紅色で、花の大きさが3cm~4cmと大きく見応えがあります。遅咲きの品種で、他の梅が終わりかけるころ花開きます。

開花時期:3月初句から下旬

ちょこっとコラム

蠟梅(ろうばい)は、梅の字が入っていますが実はクスノキの仲間です。

名前の由来は、陰暦の12月にあたる朧月(ろうげつ)に梅の香りの花を咲かせるためだとか。梅はバラ科サクラ属の落葉高木で、「寒い時期に咲き、香りが強く、花柄(かへい)が短く花が枝にまとまってつく」といった特徴が似ています。

園内の見どころ

池上梅園には、茶道や句会などに利用できる茶室と和室があります。 大田区の公共施設なので、誰でもリーズナブルに借りられるのが特徴です。

2つの茶室は清月庵(せいげつあん)と聴雨庵(ちょううあん)。どちらも、保存活動などを経てこの地に移築されました。

清月庵(せいげつあん)

清月庵は、伊東深水のアトリエを設計した数寄屋建築の設計家・川尻善治が自宅の離れとして建てたもの。マンション開発のために取り壊されそうになったところを大田区在住の華道・茶道家 中島恭名が私費で買い取り保存。大田区へ寄贈され、1989年から茶室として公開されています。

※池上梅園に移築された経緯の詳細については、以下「旅すき.site」を参考にしてください。

https://tabisuki.site/2018/03/otacity_ikegamibaien_01/

https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/hall/baien/ikegamibaien_chashitsu2.html

聴音庵(ちょううあん)

政治家 藤山愛一郎所有の茶室で、1983年に藤友倶楽部から大田区に寄贈。
藤山氏の芝白金の自宅には三棟の茶室があり、海外の来賓を招くなど民間外交の場としても使われていたそうです。

池のある和室

やなぎ・さくら・くるみと名付けられた8畳の和室が3部屋あります。3時間600円(区内料金)から借りられますので、ゆったりとした時間を過ごすのにもってこいの場所です。

※茶室・和室ともに、うぐいすネット(大田区公共施設利用システム)から申し込めます。

https://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/uguisunet_annai/ugu.html

おすすめ立ち寄りスポット

池上梅園には、休憩所や売店はありません。そこで、梅園を楽しんだあとに寄りたいお店を2つご紹介します!

古民家カフェ 蓮月

池上梅園と池上本門寺の間にある、木のぬくもりがあたたかい古民家を再建したカフェです。

建物自体は1927年に建てられ、元々は本門寺を訪れる参拝客の旅籠、その後はお蕎麦屋さんとして長年営業されていました。2014年の閉店後、ここの常連だった現在のオーナーが引き継ぎ、大規模なリノベーションを行ってカフェとして再オープン。地元の人だけでなく、遠方からのファンも多いレトロな雰囲気が人気のお店です。

https://rengetsu.net/

村田商店

メニューが「あんみつ」「みつまめ」「ところ天」の3種類しかないのですが、工場併設でとても美味しいです。池上梅園のすぐそばにあり、梅見物の帰りにここでお土産を買う人も多く、夕方には売り切れていることもしばしば。地方発送もしています。

池上でゆったりとしたお花見を

大田区・池上は、池上本門寺の門前町ということもあって、古くから人が行き交っていました。芸術家や文化人が好んで住んでいた町でもあり、住宅地のなかに、ごく自然と昔ながらの景色が残っています。

今回ご紹介した池上梅園も、国道1号線から一本路地に入っただけで、喧騒を忘れられる静かな世界が広がっています。じっくりとお花を観賞するにはとても良い所なので、ふらっと出かけてみてはいかがでしょうか?

出典・参考


tomoko

余暇プランナー

小さい頃の夢は「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター、ライターのtomokoです。本業は演劇と外画アニメの演出をしています。子供向けの番組を数多く担当しているからか、小さな子供とすぐ仲良くなれるのが特徴。よく一人旅に出るので独身と間違われますが、既婚です。旅先では美術館や博物館に行くことが多いです。どうぞ宜しくお願い致します。

【東京】春の花めぐり散歩① 池上梅園で梅のお花見をしよう<ライトアップ: 2/17~3/5>

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