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【2024年最新】半夏生とは?由来や過ごし方など伝統行事の楽しみ方を解説


半夏生(ハンゲショウ)という日をご存知でしょうか。
あまり聞き慣れない言葉ですが、半夏生は農家にとっては大切な日で、地域ごとにさまざまな風習があります。
しかし、半夏生とはどんな日なのか、どのように過ごすのかはあまり知られていません。

今回の記事では、「半夏生の意味や由来」や「半夏生の伝統行事」などを詳しく解説します。

半夏生とは?

半夏生とは何かご存知でしょうか。
半夏生とは「太陽黄経がちょうど100度になった日」で、7月1日または7月2日になります。

ここでは、半夏生の歴史や意味を紹介します。

2024年の半夏生の日程

2024年の半夏生は、7月1日です。
この時期に雨が降ると「天から毒が降ってくる」といわれ、半夏生に降る雨は「半夏雨」といわれます。

半夏生の意味と歴史

半夏生とは、夏至(2024年は6月21日)から数えて11日目の7月2日頃から7月7日までの5日間のことです。

「半夏生になるまでに田植えを終わらせるのが良い」とされており、農家にとっては大切な日になっています。
田植えが終われば田んぼの神様に感謝する行事を行い、天気で収穫の結果を占いました。

半夏生の由来と意味とは

半夏生の由来には次の2つがあります。

  1. 「半夏」とよばれる「カラスビシャク」という薬草が生える時期を半夏生というようになった
  2. 「ハンゲショウ」という草が半分白くなり、まるで化粧をしたようになる時期を半夏生というようになった

半夏生は農作業を休む「物忌みの日」とされています。
「天から毒気が降る」や「毒草が生える」などの言い伝えがあり、この時期に農作業をしないようにしていました。

例えば、群馬県では半夏生にネギ畑に入ることを禁じられており、長野県では野菜を食べないなどの俗習があります。
農家では半夏生は農作業をせず、疲れた体を休めているのです。

このように、半夏生は古くから農家や農業文化に大きな影響を与えていたのです。

半夏生の過ごし方とは?何をする日?

従来では、前述の通り農家の方々がゆっくりと過ごす半夏生。
現代ではどのような過ごし方をするのでしょうか。

現代における過ごし方の提案

そもそもが「休暇期間」としての風習であった半夏生なので、疲れた身体を癒すために過ごすのがおすすめです。

半夏生は梅雨から夏になる季節の変わり目で、身体に疲れが溜まりやすくなります。
夜に湯船にゆっくり浸かる時間を作るなどして、リラックスすると良いでしょう。
今年の半夏生は、好きな香りの入浴剤を入れてのんびり入浴する時間を取ってみてください。

また、半夏生には、関西ではタコ、香川ではうどんを食べる風習があります。
半夏生は家庭でタコ料理やうどんを食べて、自宅でのんびり過ごしてみてください。

旅行先での特別な体験を

奈良県宇陀郡御杖村にある「岡田の谷の半夏生園」では、群生する半夏生を楽しめます。
ここでは半夏生の時期になると、約3,000平方メートルにわたって半夏生の白い花が咲くのです。
一面の緑の上に白いじゅうたんが敷かれているような、美しい風景を楽しめますよ。

半夏生には「岡田の谷の半夏生園」の美しい風景で日頃の疲れを癒してみるのはどうでしょうか。
(参照:奈良県御杖村

半夏生の地域ごとの伝統行事とは

それぞれの地域には、半夏生の伝統行事があります。
地域ごとの半夏生の伝統行事を紹介します。

関東地方の行事

関東地方の一部では、半夏生に餅を神仏に供える風習があります。
そして、小麦ともち米を混ぜて練った餅を焼いて食べるのです。

また、長野県の一部の地域では、半夏生にとろろ汁を食べる風習があります。
とろろの粘り成分には、消化機能を上げる効果があるといわれ、農作業の疲れをとるために食べられています。

関西地方の行事

関西地方では半夏生餅を神棚に供え、供えた餅を家族で食べる風習があります。
半夏生餅とは、小麦にもち米を混ぜて作られる小麦餅のことです。

また、奈良県には、半夏生餅を田の神様に供える「さなぶり行事」があります。
田の神に田植えが無事に終わった感謝と豊作祈願をして、供えた餅を食べるのです。

なお、半夏生餅は大阪府や奈良県の和菓子屋で販売されており、通年食べられます。

その他地域のユニークな行事

香川県の小豆島では、半夏生に「虫送り」という行事が行われています。
松明を焚いて田んぼや畑の近くの道を歩き、虫を追い払うというものです。
竹で作った松明を使い、最後には松明ごと燃やしたり川に流したりします。

小豆島の「虫送り」は、350年以上続いている半夏生の歴史的な行事です。

半夏生に食べられる伝統料理

そのほか、伝統行事とあわせ半夏生に食べられる料理には下記のものがあります。

関西地方では半夏生にタコが食べられますが、兵庫県明石市の特産品は「明石ダコ」です。
また、タコが入った「明石焼き」も有名なご当地グルメです。

福井県の特産品はサバで、半夏生に食べられる焼きサバだけでなく、鯖寿司や刺身もあります。

長野県は長芋が特産品で、主にとろろに使われています。

このように半夏生には、地域によってさまざまな料理が食べられています。

「半夏生餅」のレシピ

奈良県で半夏生に食べられる「半夏生餅」の作り方は、次のとおりです。

【材料】
・小麦をつぶした「つぶし小麦」:2.5カップ
・もち米:2.5カップ
・きな粉:適量
・砂糖:適量
・塩:適量

【作り方】
・もち米を一晩水に浸ける
・蒸し器に2のもち米を入れ、蒸し上がる前に洗ったつぶし小麦をのせて蒸す
・蒸しあがったら餅つき機でつく
・適当な大きさに丸めて砂糖を加えたきなこをまぶして完成

(参照:農林水産省

ぜひ、半夏生には半夏生餅を作ってみてください。

2024年半夏生の特別イベントと祭りとは?

全国的に様々なお祭りやイベントが開催されますが、たこが有名な明石市では特に多くの祭事が行われます。

兵庫県明石市では「明石半夏生たこまつり」が開催されるほか、下記のようなイベントが行われます。


(参照:明石市

半夏生に食べられるタコに関するさまざまなイベントが開催され、大人も子どもも楽しめそうなものばかりです。

また、京都府京都市の両足院では、次のイベントが開催中です。

(参照:京都観光Navi

両足院の池辺に白く咲いている、美しい半夏生を楽しめますよ。
お近くにお住まいの方はぜひ訪れてみてください。

半夏生に関する”豆知識”や”ことわざ”とは?

半夏生に関することわざや逸話があるのをご存知でしょうか。
半夏生に関する豆知識を紹介します。

知っておきたい豆知識とトリビア

前述の通り、関西地方では半夏生にタコを食べますが、なぜこのような風習ができたのでしょうか。

タコの足は8本あり吸盤がたくさんついているので、田植え後の稲が根付いて離れないようにという願いが込められています。
そして、半夏生に旬を迎えるタコを食べる風習ができたそうです。

また、タコには疲労回復が期待できるタウリンが豊富に含まれているので、身体を休める半夏生に食べるのに最適な食材です。

半夏生にまつわることわざや逸話

半夏生にまつわることわざには「チュウははずせ、ハンゲは待つな」というものがあります。
これは「夏至(チュウ)が終わってから半夏生(ハンゲ)になるまでに田植えを終わらせるのが好ましい」という意味です。

また、香川県では半夏生にうどんを食べる風習があり、7月2日は「うどんの日」になってます。
これは、農作業を手伝ってくれた人に収穫した小麦で作ったうどんを振る舞っていたことから定着しました。
この風習に基づき、1980年に本場さぬきうどん協同組合が香川県では7月2日を「うどんの日」と定めたのです。

半夏生とは「身体を休める日」季節行事を楽しもう

半夏生は「太陽の黄経がちょうど100度になった日」で、2024年は7月1日になります。

農家にとって半夏生は重要で、半夏生までに田植えを終わらせると農作業の目安になっていました。
そして、農家では、半夏生は農作業をせずに身体を休める日となっています。

半夏生に食べる行事食は、関西地方はタコ、香川県ではうどんなど、地域によってさまざまです。

2024年の半夏生は行事食を楽しみ、日頃の疲れを癒すためにゆっくり過ごしてみてください。

※記事執筆当時(2024年6月)の情報です

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