冬に大活躍の鍋は、野菜をたっぷりとれるのが魅力です。
定番である白菜はすぐに思いつきますが、どのような野菜をどんな鍋に入れたらよいか迷うこともありますよね。
また、人気のレシピや、栄養バランスがよくなる組み合わせ方も知っておけば、おいしい鍋がさらにパワーアップ。
今回の記事では「鍋におすすめの野菜15選」について、管理栄養士が解説します。
鍋におすすめの野菜15選【迷ったときに役立つ一覧表】
鍋におすすめの野菜には、定番のものから意外とおいしいものまでさまざまあります。
どれを選んでよいか悩んだときは、こちらの一覧表を参考にしてみてくださいね。
またこれらの野菜15つについて、どのような鍋におすすめできるかなどの特徴を紹介します。
白菜
鍋野菜の定番である白菜は、さっと煮込めばシャキシャキに、じっくり煮込めばトロっとした食感を楽しめます。
水炊きやキムチ鍋などの定番の鍋から、豆乳鍋や豚バラミルフィーユ鍋など、さまざまな鍋に合いますよ。
キャベツ
もつ鍋やトマト鍋等の定番具材であるキャベツ。
煮込むと甘い味わいで、鍋のメイン野菜となります。
白菜がないときの代用としてもおすすめです。
水炊きや味噌鍋などの和風の鍋にも合うため、さまざまな鍋に活用してみてください。
長ネギ
煮込むとトロっと甘い味わいに変化する長ネギも、鍋の定番野菜です。
斜めにカットした長ネギは「これぞ鍋!」という見た目にしてくれます。
どのような種類の鍋にも合いますが、和風の味付けの鍋がぴったりでしょう。
もやし
包丁いらずで手軽に使えるもやし。鍋の野菜にぴったりで、白菜やキャベツの代用としても使えます。
淡白な味付けの鍋よりは、味噌鍋やキムチ鍋などしっかり味の鍋の方が合うでしょう。
大根
大根は薄切りにすると、味の染みがよく火の通りも早くなります。
薄い輪切り、またはピーラーで薄くするとよいでしょう。
豚バラ肉と合わせてミルフィーユ鍋にしたり、ピーラーで薄くした野菜と合わせてリボン鍋のようにしたりすると、見た目も華やかになります。
味噌や醤油などの和風の鍋や、豆乳鍋にも合いますよ。
玉ねぎ
煮込むと甘みが出る玉ねぎは、鍋に甘みをプラスしてくれます。
トマト鍋やカレー鍋などの洋風の鍋に、くし切りにして入れるのがおすすめです。
また味噌鍋やキムチ鍋などのしっかりした味付けの鍋にも、玉ねぎの甘みがよく合います。
レタス
意外にも鍋におすすめなのがレタスです。
レタスはさっと火を通すとシャキシャキとした食感で、生で食べるときとはまた違う味わいを楽しめます。
おすすめなのは塩や醤油などのあっさりとしたシンプルな鍋。
レタスがあっさりな分、鶏もも肉や豚バラ肉などの脂身があるお肉を使うと、とってもよく合いますよ。
春菊
爽やかな香りとシャキシャキとした食感がおいしい春菊。
鮮やかな色合いが、鍋の彩りをよくしてくれます。
春菊は、ちゃんこ鍋、水炊き、すき焼き、しゃぶしゃぶなどにおすすめです。
水菜
水菜はクセがなく、どのような鍋にも合う万能野菜です。
サッと火を通すようにし、シャキっとした歯ざわりも楽しみましょう。
味噌や醤油、塩などの和風鍋、キムチ鍋やチゲ鍋、水炊きやすき焼きなど、さまざまな鍋に入れてみてくださいね。
ほうれん草
冬のほうれん草は甘みを蓄えているため、シンプルな味付けの鍋にぴったりです。
豚肉とほうれん草で作るシンプルな鍋を「常夜鍋(じょうやなべ)」といい、毎晩食べられるほどおいしいことが名前の由来といわれています。
またトマト鍋やカレー鍋など、洋風鍋の彩りとして使うのもよいでしょう。
ニラ
もつ鍋の定番であるニラは、ほかの鍋にもよく合います。
ニラを入れることで一気にパンチのある鍋に変身します。
味噌や醤油、塩などの和風の味付けや、キムチ鍋にもよく合うでしょう。
人参
人参を鍋に入れると、鮮やかな色味がプラスされ、鍋の彩りをよくしてくれます。
薄い輪切りにしたり、ピーラーで薄くしたりすると火の通りが早くなります。
和風の鍋から洋風の鍋まで、さまざまな鍋に合うでしょう。
ごぼう
うまみと風味をプラスしてくれるごぼうは、鍋を深い味わいにしてくれます。
シャキシャキとした食感がアクセントになるのもよいですね。
醤油や味噌の和風鍋、もつ鍋など、しっかりした味付けの鍋がおすすめです。
じゃがいも
「鍋にじゃがいも?」と思うかもしれませんが、ほくほくとしたじゃがいもに鍋のスープが染み込んで、意外ととっても合うんです。
キムチ鍋や味噌バター鍋、トマト鍋、カレー鍋などに、大きめに切ったじゃがいもを入れてみましょう。
きのこ類
鍋の定番であるきのこ類は、えのきたけ、ぶなしめじ、しいたけ、エリンギ、舞茸など、お好みのものを入れましょう。
味付けを問わずさまざまな鍋に入れられますよ。
またはきのこをメインで作るきのこ鍋もよいですね。
栄養バランスがよくなる鍋野菜の組み合わせ方
鍋野菜の組み合わせ方は、ちょっとしたコツを知っておくと栄養バランスがよくなります。
組み合わせ方の考え方は、以下を参考にしてみてください。
メイン野菜となる色の淡い野菜に、ビタミンやミネラルが豊富な色の濃い野菜、また食物繊維やビタミンDがたっぷりのきのこを組み合わせると、それぞれに足りない栄養を補い合うことができます。
鍋の野菜の決め方にルールがあるわけではありませんが、栄養満点な鍋を楽しみたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
鍋に野菜を入れると栄養が流れ出るから意味がない?
鍋だと野菜をたっぷりとれてよいと思う反面、栄養が流れてしまうのではと思う方もいるかもしれません。
実際、野菜に含まれるビタミンやミネラルは水溶性のものが多く、煮ることで流れ出てしまうのは事実です。
しかし、野菜から全て栄養素が流れてしまうわけではないことと、スープも味わうことで野菜から流れ出た栄養素をムダなく摂ることができます。
栄養がなくなることを心配しすぎずに、ぜひ鍋を楽しんでくださいね。
鍋に合う野菜はたくさん!ぜひさまざまな野菜で楽しんで
今回の記事では「鍋におすすめの野菜15選」について、管理栄養士が解説しました。
鍋に合う野菜は、定番の白菜以外にもたくさんあります。
おいしければ、何でもOK!ぜひさまざまな野菜で、鍋を楽しんでくださいね。
野菜がたっぷりとれる鍋レシピ3選
最後に、野菜がたっぷりとれる人気の鍋レシピを3つご紹介します。
たっぷり根菜のりぼん鍋
大根、人参、ごぼうをピーラーで薄いリボン状にした、見た目も楽しめる鍋です。
たっぷり根菜のりぼん鍋
豚肩ロースしゃぶしゃぶ用、大根、人参、ごぼう、水菜、○和風顆粒だし、○酒、みりん、○しょうゆ、塩
調理時間:25分
丸ごとキャベツの豚バラ辛味噌鍋
この辛味噌鍋は、なんとキャベツを丸ごと1玉使います。
キャベツの甘みと、ピリ辛の辛味噌がとてもマッチしますよ。
丸ごとキャベツの豚バラ辛味噌鍋
豚バラ薄切り肉、キャベツ、鶏ガラスープの素、○味噌、○砂糖、○にんにくチューブ、○豆板醤、○ごま油、○すりごま
調理時間:40分
鶏手羽の生姜鍋
鶏手羽と合わせるのはレタス。
意外な組み合わせかもしれませんが、鶏手羽のうまみが溶けだしたスープがレタスによく絡み、相性はばっちり。ぜひお試しあれ!
鶏手羽の生姜鍋
鶏手羽元、しょうが、レタス、豆苗、お好みのきのこ、○塩、○ごま油
調理時間:35分