身体に良いというイメージから、愛用者が増えているリンゴ酢。商品も様々で、日常生活の中で目にする機会も多くなってきています。では、実際にどんな栄養素が含まれており、どのくらい健康や美容に効能があるのでしょうか。また、効果的な摂取方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回の記事では、管理栄養士が「リンゴ酢に期待できる効能と効果的な摂取方法」について解説します。
リンゴ酢とは?
リンゴ酢とは、りんご果汁を発酵させて作った醸造酢です。醸造酢とは、果実や穀類を原料にして酢酸を使わないものをいいます。リンゴ酢は他の酢よりも酸味がまろやかで飲みやすいのが特徴です。ドリンクやスイーツとしてもとりいれやすく、黒酢や穀物酢が苦手な方にもお勧めです。
リンゴ酢の栄養素を紹介
リンゴ酢(大さじ1)の栄養価を表にまとめてみました。
表の通り、低カロリーなのでダイエット中でも抵抗感なく取り入れることができそうです。
リンゴ酢とほかの酢の違いとは?
リンゴ酢、米酢、穀物酢の3種類の酢、それぞれ大さじ1杯あたりの栄養価をまとめました。
表の通り、リンゴ酢はほかの酢よりもカリウムが4倍以上豊富に含まれてることが分かります。カロリー・糖質ともに米酢よりも低く、同じカロリー・糖質の穀物酢の9倍ものカリウムを含んでいます。
飲む際にも、リンゴ酢はまろやかな口当たりで酸味が少なく、飲みやすい特徴があります。
リンゴ酢に期待できる効果・効能【健康や美容に良いワケ】
リンゴ酢には、次のような様々な効果を期待することができます。
血圧を下げる効果
リンゴ酢は体内の塩分を排出する作用のあるカリウムを含みます。また、風味や酸味があるため、料理の味にアクセントをつけます。その結果、塩味を少なくしても美味しく食べる事が可能で、減塩対策にもなります。
便秘予防で美肌効果やダイエット効果も!
酢は胃酸の分泌を促すとともに腸を刺激するので、腸の動きが活発になり便通の改善につながります。
便秘は、お肌のトラブルやダイエットに悪影響を及ぼします。お腹の中にたまった便からは有害物質が発生し、血液中に溶け込んで肌荒れや代謝低下の原因となる場合があります。そのため、便通を改善し便秘の予防をすることは、代謝低下を防ぎダイエット効果にも期待できるのです。
むくみ予防
むくみとは、体内の水分バランスが崩れて細胞間に水分がたまっている状態を指します。むくみの原因の1つには塩分の摂りすぎが挙げられますが、リンゴ酢に含まれるカリウムには体内の塩分を排出する効果があります。そのため、リンゴ酢にはむくみ予防の効果が期待できます。
一日にとりいれる目安とタイミング
1日に取り入れるリンゴ酢の目安は大さじ1~2杯、タイミングは食事中ないし食後の摂取がベストです。
酢は胃酸分泌を促すため、大量に摂取すると胃や喉を傷めてしまう可能性があります。また、食欲増進効果もあることから、1日に大さじ1~2杯を食事中か食後に摂取するとよいでしょう。
リンゴ酢を飲みやすくする方法
独特の風味があるため、生のままで飲みにくいこともあるでしょう。そんな時は、次のような方法で試すと飲みやすく摂取することができます。
炭酸水とはちみつを組み合わせる。
【材料】
リンゴ酢:大さじ1
はちみつ:大さじ1
炭酸水:200cc
はちみつはお好みで量を調整してみて下さい。喉がすっきりとする飲み物になります。
牛乳とはちみつを組み合わせる
【材料】
リンゴ酢:大さじ1
はちみつ:大さじ1
牛乳:150cc
お酢には牛乳に含まれるたんぱく質を凝固させる性質がありますので、とろみがつくのが特徴です。また、牛乳の代わりに豆乳にしてもおいしく召し上がれます。
野菜ジュースと組み合わせる
【材料】
野菜ジュース:200cc
リンゴ酢:大さじ1
いつも飲んでいる野菜ジュースを味変でき、のど越しの良いテイストになります。
飲みやすいリンゴ酢を効果的に取り入れよう!
今回の記事では、管理栄養士が「リンゴ酢に期待できる効能と効果的な摂取方法」について解説しました。
「リンゴ酢に興味はあるものの、独特の風味や酸味に少し苦手意識があって……」という方は、当記事で紹介した飲み方を試してみてください。
リンゴ酢を毎日の生活に取り入れ、おいしく健康な日々を送りましょう。