香りや味に特徴のあるセロリは、そのまま食べたりサラダやスープの具材にしたりと、さまざまな料理に使うことができる食材ですが、同じセロリでも切り方を変えると食感や香り強さに違いがでます。セロリはどのような切り方があるのか、どんな料理に合うのかを管理栄養士が徹底解説します。
セロリの下ごしらえ(筋取り)
セロリの筋は食べたときに口に残りやすいため、あらかじめ取り除いておくことをおすすめします。セロリの筋をうまく取れずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。セロリの筋は包丁で取ることもできますがピーラーを使うと簡単にできます。
手順
1.セロリをしっかり洗ったら、葉と茎を切り分ける。
2.根元のかたい部分を切り落とし、ピーラーで茎の筋を取り除く。
セロリの葉のおすすめ使用方法
多くの方がセロリの茎の部分だけを利用しますが、実はセロリは葉もおいしく食べられます。セロリの葉は茎よりも香りが強いので、スープの具材や香味野菜の代わりに使用するのがおすすめです。
セロリの茎は切り方次第で食感が変わります。ここでは、切り方の種類とどんな料理に合うのかについて解説します。
歯ごたえを活かした切り方
セロリの繊維に沿って切ることで歯ごたえが残り、シャキシャキとした食感になります。
スティック状
【手順】
1.7~10cmくらいの長さに切る。
2.1cmくらいの太さになるように繊維に沿って切る。
スティック状のセロリは、野菜スティックとしてにんじんやキュウリなどと一緒にそのまま食べたり、ピクルスや浅漬けにするのがおすすめです。
縦薄切り(短冊切り)
【手順】
1.お好みの長さに切る。
2.繊維に沿って2mmくらいの厚さになるように薄切りする。
縦薄切りにしたセロリはスープや炒め物、パスタの具材でも幅広く使うことができます。
千切り
【手順】
1.セロリを縦薄切りにする。
2.繊維に沿って、細く切る。
セロリの千切りは和え物やスープ、炒め物などに使うことができるため、とても便利でおすすめです。
香りや味を活かした切り方
セロリの繊維に逆らって切ることで、セロリ独特の香りや味が引き立ちます。繊維を断ち切るため、下ごしらえの段階で筋をとりのぞかなくても問題ありません。
薄切り(輪切り・小口切り)
【手順】
1.セロリの茎の端から繊維に逆らうようにお好みの太さで切る。
セロリの薄切りは、香りや味を活かしたサラダやスープ、炒め物など幅広く使うことができます。
斜め薄切り
【手順】
1.セロリの茎に対して斜め45度に切る。
包丁の角度を変えれば切ったときの大きさも変わります。大きく切ることで食感もプラスされるので、料理に合わせて切りましょう。薄切りと同様、サラダやスープ、炒め物など幅広く使うことができ、とても便利です。
そぎ切り
【手順】
1.包丁を斜めにねかせて、お好みの厚さにそぐように切る。
こちらも薄切りと同様、サラダやスープ、炒め物など幅広く使うことができます。
乱切り
【手順】
1.セロリに対して包丁を斜めにして切る。
2.包丁の向きは変えずに、セロリを90度回転させて切る。(繰り返す)
おすすめの料理は炒め物です。他の切り方よりもある程度食感が残るため、炒めてもセロリの食感が楽しめます。
みじん切り
【手順】
1.セロリを千切りにする。
2.千切りにしたセロリを揃え、端から細かく切る。
みじん切りにしたセロリはドレッシングやタルタルソースなどのソースの具材や、チャーハンの具材にするのがおすすめです。
切り方を変えてさまざまな形でセロリを楽しもう
セロリは切り方ひとつで食感や香り、味わいが変わります。食感を楽しみたい方は繊維に沿って切り、香りや味を存分に楽しみたいときは繊維に逆らって切りましょう。
ぜひ切り方を参考にして、セロリをおいしく味わってみてくださいね。