レシピを見ながら料理していたら「白だし」が出てきたけど自宅にない!……なんて場面で困っている方も多いはず。でも白だしは自宅にあるもので簡単に代用ができます。この記事では、白だしの代用アイデアの紹介と、実際に料理に使ってみて、味わいの違いを比較検証してお伝えします。
そもそも白だしとは?
白だしとは、白しょうゆや淡口(薄口)しょうゆにだしやみりんなどを加えたもので、希釈して使います。だしには昆布やかつお節、しいたけなどが使われ、使われるだしによってさまざまな風味を楽しめます。
使える料理は茶碗蒸しやだし巻き卵、お吸い物や煮物、うどんスープなど。白だしは淡口しょうゆがベースで色がさほどつかないため、素材の色を活かしたさまざまな料理に向いています。
似た調味料に「めんつゆ」がありますが、めんつゆとの違いは色と甘みです。濃口しょうゆが使われるため色が濃く、また白だしに比べると甘みがあります。
白だしの代用アイデア3つ
白だしがないときに簡単に代用できるアイデアを3つご紹介します。
手軽に代用するなら「めんつゆ」
白だしとめんつゆはほぼ同じ原料なので、料理の色が濃く、また少し甘くなっても大丈夫な料理であれば代用できます。レシピに砂糖やみりんが含まれている場合、それらの量を少なめに調整してもいいでしょう。
白だし、めんつゆともに製品によって希釈濃度が異なり、また料理によって希釈の程度も異なります。そのためめんつゆで代用したい場合は、味見をしながら調整してください。めんつゆの方が希釈濃度が低いため、白だしよりやや多めの量となります。
白だしに一番近い「だし汁+淡口しょうゆ+みりん+塩」
<材料>
だし汁…120ml
淡口しょうゆ…小さじ1
みりん…小さじ1
塩…ひとつまみ
白だしとほぼ同じ材料を使うことで代用します。だし汁の量を増減させることで、濃さを調整しましょう。まただしの材料を変えることで、好みの風味に近づきます。
白だしと色を似せるなら淡口しょうゆがよいですが、ない場合は同量の濃口しょうゆを使ってください。
少量なら便利「納豆のタレ」
納豆のタレはだし汁、しょうゆ、砂糖などでできているため、白だしとほぼ同じ材料です。タレの種類により色味や甘さが異なります。白だしに比べると甘みがあるので、少々甘くなってもよい場合や、少量使いたい場合には便利です。
検証!代用アイデアで仕上がりはどう変わる?
白だしの代用アイデアを3つご紹介しましたが、実際に味わいはどのように違うのでしょうか?
今回は素うどんを作ってみて、食べ比べて味のレビューをお伝えします。
白だし
まずは代用ではなく、食べ比べするために白だしのものを用意しました。作り方はパッケージの記載に沿って、10倍に薄めます。
味は甘みが少なく、だしのうまみを感じる上品な味わいです。塩気も強めに感じます。この味わいと代用品を比較していきます。
めんつゆ
めんつゆは2倍濃縮のものを使用し、パッケージに書かれたうどんの作り方の通り、2倍に薄めて作りました。
色は白だしと違い、濃口しょうゆが使われているため茶色い仕上がりです。だしの香りは白だしの方が強く感じます。味は甘く感じ、うどんスープとしては好みが分かれるところではないでしょうか。
薄めるだけで手軽に使えるので、色が濃くなっても問題なく、味の好みさえ合えば代用として十分使えるでしょう。
だし汁+淡口しょうゆ+みりん+塩
だし汁60mlに対し、うすくち小さじ1/2、みりん小さじ1/2、塩ひとつまみを入れて作りました。
甘さは少なく、白だしと同程度の甘みです。色味は薄いですが、塩気の具合は白だしによく似ています。
唯一違うのは、だしの味。今回は和風顆粒だしを使ったためか、だしの風味は白だしに比べると劣りました。きちんとだしを取ると、風味よく仕上がりそうです。
納豆のタレ
納豆のタレ2Pに対し、お湯60mlで薄めて作りました。
色は白だしよりやや濃いめです。食べてみると、かなり甘め。めんつゆよりも甘く、好みがかなり分かれそうです。だしの風味はさほどしないので、顆粒だしをプラスするといいかもしれません。
納豆のタレによって味や甘さが変わりますが、今回使った納豆のたれはうどんスープにしては甘すぎる味でした。だし巻き卵のように少々甘くなってもよい料理によさそうです。
使う料理や好みによって使い分けがおすすめ
手軽に代用できるのはめんつゆ、納豆のタレですが、色や甘さもあり、使いたい料理や好みによって使い分けるとよさそうです。
一番近いものは「だし汁+淡口しょうゆ+みりん+塩」だったので、手間がかかっても代用したい場合はこの方法がおすすめです。
白だしは自宅にあるもので簡単に代用しよう!
白だしとは何か?を知っておけば、自宅にあるもので簡単に代用できます。白だしは便利な調味料ではありますが、切らしたときはぜひ参考にしてみてくださいね。