さっぱりとした味わいで、料理にかけたりつけたりと、毎日の食事に大活躍のポン酢。でもポン酢を切らしてしまったとき、別のもので代用できるのでしょうか?この記事では、自宅にあるもので簡単にできるポン酢の代用アイデアの紹介と、代用したときの味の違いを検証してお伝えします。
そもそもポン酢とは?
そもそもポン酢とは、一般的に「ポン酢しょうゆ」のことを指し、柑橘果汁にしょうゆを加えた調味料です。鍋物、和え物、サラダ、煮物の味つけなど幅広い料理に活躍します。
本来「ポン酢」は柑橘類(だいだい、すだち、ゆず、かぼすレモンなど)の果汁を指しますが、ここではポン酢しょうゆをポン酢と表現します。
なおよく耳にする「味ぽん」はミツカンの商品名で、ポン酢しょうゆのひとつです。味ぽんのような市販のポン酢は、柑橘果汁としょうゆに加え、酢や食塩、甘みやうまみなどが加わっています。
ポン酢の代用アイデア4つ
ポン酢がないときの代用アイデアと、おすすめの活用シーンをご紹介します。
1.本来のポン酢しょうゆ「しょうゆ+柑橘果汁」
<材料>
しょうゆ…大さじ1
柑橘果汁…大さじ1
本来のポン酢しょうゆは、しょうゆと柑橘果汁を1:1の割合で合わせます。柑橘果汁はレモン、ゆず、すだちなど料理や好みに合わせて選びましょう。
サラダや湯豆腐にかける、餃子につけるなど、さっぱりと食べたいときに手軽に代用できます。
2.手軽に代用したいなら「しょうゆ+酢+みりん」
<材料>
しょうゆ…大さじ1
酢…大さじ1
みりん…大さじ1/2
柑橘果汁がなく、あるもので手軽に代用したい場合に使えます。みりんが入ることで甘みが足され、まろやかな味になります。みりんのアルコール分が気になる場合、電子レンジ600Wで10秒ほど加熱してください。
市販のポン酢に近い味わいなので、さまざまな場面で代用できます。
3.もっと手軽に代用したいなら「めんつゆ+酢」
<材料>
めんつゆ(2倍濃縮)…大さじ1
酢…大さじ1
しょうゆでなくめんつゆを使うことで、甘みやだしのうまみがプラスされます。柑橘果汁があれば、数滴入れると風味がよくなります。
だしの風味があるので、湯豆腐や鍋物のときや、和食料理に使うといいでしょう。
4.市販のポン酢に近い味「しょうゆ+酢+みりん+柑橘果汁+和風顆粒だし」
<材料>
しょうゆ…大さじ1
酢…大さじ1
みりん…大さじ1/2
柑橘果汁…数滴
和風顆粒だし…ひとつまみ
全ての材料を合わせ、電子レンジ(600W)で10秒ほど、顆粒だしが溶けるまで加熱します。
市販のポン酢にかなり近い味わいなので、さまざまな料理に使えます。
検証!ポン酢の代用アイデアで味わいはどう変わる?
ポン酢を代用した場合、味わいはどのように変わるのでしょうか?実際に作ってみて、湯豆腐にかけて食べ比べしてみます。
1.しょうゆ+柑橘果汁
しょうゆと柑橘果汁(今回はレモン汁)を合わせたものは、しょうゆの味が強めで、柑橘の風味が感じられます。甘みがなく酸味を強く感じるので、さっぱりとした味わいです。小さなお子さんには少し酸っぱく感じるかもしれません。
2.しょうゆ+酢+みりん
しょうゆと酢、みりんを合わせたものは、市販のポン酢に近く感じました。酸味の中にみりんの甘みを感じ、まろやかな味でかなり食べやすいです。柑橘の風味がないので少し物足りないのですが、手軽な代用としては十分に思います。
3.めんつゆ+酢
めんつゆと酢を合わせたものは、色は薄いですが味はしっかりしています。めんつゆの甘みが適度にあるので、まろやかな酸味で食べやすく感じました。
ですがめんつゆのだしの風味がやや強く、湯豆腐には合いますが、使う料理を選んでしまいそうです。
4.しょうゆ+酢+みりん+柑橘果汁+和風顆粒だし
しょうゆ、酢、みりん、柑橘果汁(今回はレモン汁)、和風顆粒だしを合わせたものは、市販のポン酢に一番近い味わいでした。みりんの甘みが加わることでまろやかな酸味と、柑橘のさわやかな風味、そしてだしの香りが効きすぎておらず、バランスよく感じます。
市販のポン酢を目指すなら4がおすすめ!
市販のポン酢を再現するには「しょうゆ+酢+みりん+柑橘果汁+和風顆粒だし」が一番近い味わいになりました。
ほかのものでもおいしく代用できたので、今回の検証結果を参考に、使いたい場面に応じて好みのもので代用してみてくださいね。
・「しょうゆ+柑橘果汁」…柑橘の風味でさっぱり食べたいとき
・「しょうゆ+酢+みりん」…手軽に市販のポン酢を再現したいとき
・「めんつゆ+酢」…だしの風味が合う料理に使うときに
・「しょうゆ+酢+みりん+柑橘果汁+和風顆粒だし」…市販のポン酢を再現したいとき
代用法を知っておけばポン酢を切らしても安心!
ポン酢を切らしてしまっても、自宅にあるもので簡単に代用ができます。ぜひ自分の好みの組み合わせを探してみてください。