「今年こそは貯める……! 」と思っても、思うように貯金できなかった人もいるのでは?貯め上手さんになるための秘訣を知って、来年こそはあなたも「貯め上手」に!
貯金に失敗する主な要因は3つ
お金を貯めようと思っているのに貯金に失敗するのには、大きく分けて3つの原因があります。当てはまるものはないかチェックしてみてください。
「余ったら貯めよう」と貯金を後回し
毎月の収入の中からとりあえずやりくりし、余った金額を貯めようと思っていませんか?これではなかなか貯金ができません。例えば、普段は月2万円が余り貯金できていても、友達の結婚式があって3万円の出費が予定される月に普段と同じやりくりをしていたら、当然ながら、その月は貯金できませんよね。
「我が家の収入じゃ貯金は無理」と諦めている
子どもが小さいからパートにも出られないし、夫の給料も多くない、何かとお金のかかる時期だから仕方ない、など理由をつけ、そもそも貯金はできないと諦めていませんか?貯金は「しよう」と思わなければ、貯めることはできないのです。
お付き合いや楽しみを優先しがち
頑張れば貯金できるゆとりがあるはずなのに、「貯めるより使う」ことを優先していては貯金できません。大事なお付き合いや楽しみのためにお金を使うことも確かに大切ですが、いつ、どんなことが起こるかはわかりません。万が一のためにも貯金はある程度必要でしょう。
では、どのようにしたら貯め上手になれるのか秘訣を5つ紹介しましょう。
貯め上手の秘訣【1】目標額を設定する(手取りの10~20%が目安)
なんとなく貯金を始めていませんか?貯め上手になるためには、具体的な目標額を設定すると続けやすくなります。例えば8年後に車を200万円で購入したいという目標があれば、「200万円÷8年=1年」で、毎年25万円ずつ貯金すればいいことになりますね。
12カ月で割り戻すとひと月あたりの貯金額は約2万833円となりますが、夏と冬のボーナスの時に5万円プラスすれば、残りは15万円。「15万円÷12カ月=1万2,500円」となり、毎月1万2,500円とボーナス時5万円を貯めれば目標が達成できるのです。
具体的に「いつまでに・何のために・いくら貯めたいか」をイメージして、その期間で割り戻し、目標貯金額達成までの具体的なアクションを考えるとよいでしょう。
貯め上手の秘訣【2】先取り貯金
貯金に失敗する理由で挙げた、「余ったら貯めよう」という考えを持った方。そんな方にはその逆の「先取り貯金」がおすすめです。先取り貯金とは、お給料など収入があったら、まず先に決めておいた額を貯金し、残ったお金で家計をやりくりする方法のこと。
具体的な目標は秘訣1と同様に、手取りの10~20%を目安に貯金額を設定します。これなら続けられそうかなと思える金額で始めるのも大事なポイントです。
貯め上手の秘訣【3】貯まる仕組みを作る
せっかく先取り貯金をしようと思っても、わざわざお給料が入るたびに銀行に行き、別の口座に貯金するとなると忘れてしまいがち。自動的に貯金できるような仕組みを作りましょう。勤務先に財形制度があれば、それを利用することでお給料が振り込まれる前に天引きして貯めてもらえます。
そういった制度がない場合は、銀行のオート定期預金の手続きをしておくのがおすすめ。毎月設定した日に設定額を、自動引き落としで貯めていくことができます。貯金以外にも学資保険や個人年金保険など、目的に応じて保険を利用する方法もあります。
貯め上手の秘訣【4】利率や節税のことも意識する
残念ながら今は低金利時代。一般的な銀行の定期預金金利は0.01%でほとんど利息はつきません。100万円に1年でつく利息は税引き前でわずか100円なので、利率はもちろん税金のことも意識していくとよいでしょう。
例えば、個人型確定拠出年金(iDeCo)は年収350万円の人が月1万円(年間12万円)積み立てると所得税と住民税を合わせて年間1万8,000円の節税となり、掛金の15%の税金が安くなることになります。これを利率として考えるとその効果は大きいでしょう。
ただし個人型確定拠出年金には口座開設料などの手数料がかかり、60歳まで出金できないというデメリットもあります。お金の知識を身につけ、利率や節税のことも意識すると貯める効果が、より大きくなります。
貯め上手の秘訣【5】ゲーム感覚で楽しむ
真面目な貯め方には息がつまってしまう人もいるかもしれません。クーポンを使って100円安く外食できたら、100円をおうちの貯金箱へ入れる「つもり貯金」や、500円玉が財布にあったら貯金箱へ入れる「500円玉貯金」、お天気予報で晴れなら100円を貯金する「お天気貯金」、またSNSで話題にもなった365日かけてコツコツ貯金する「365日貯金」など、ルールを決めてゲーム感覚でできる貯金はたくさんあります。
家族で挑戦して、貯まったらみんなで外食やレジャーに使うと、貯めることの楽しさをお子さんにも伝えられますよ。
まとめ
毎年、年初に「今年こそ!」と貯金を決意する人も多いのでは。貯金はダイエットと同じように頑張りすぎるとリバウンドして散財してしまうこともあります。続けられるよう無理のない計画をたて、年末ガッチリ貯まっていたと言えるようにしていきましょう。