終業式が終わり、夏休みに入りましたね。年長さんの子どもがいるご家庭はそろそろ入学準備を始める時期でもあります。ランドセルを選んだり買ったりする「ラン活」がピークを迎えるのもこの夏休みシーズン。買ってしまってから後悔しないよう、知っておきたいことを紹介します。
ランドセルの相場はいくらくらい?
少子化により一人の子どもにお金をかけられるようになったこと、晩婚化が進み親にも資金的に余裕があることなどから、好みのランドセルを選び購入する「ラン活」が激化しています。「土屋鞄製造所」「中村鞄製作所」など人気工房ブランドは既に売り切れが出ているほど。デバートや量販店は、親に時間があり、帰省に合わせて祖父母から購入してもらえる時期でもある夏休みシーズンが、ランドセル販売の注力時期です。
そこでまず知っておきたいのがランドセルの価格相場。店頭に並んでいるランドセルだけの中から選んでしまうと、後から「しまった! 」ということになりかねません。大事な子どもが6年間使うランドセル選びは慎重に行いましょう。デパートなら5万円から10万円、量販店なら3万円から8万円ほどが相場となっています。
ランドセルの選び方のポイント
子どもの好きなデザインを選んであげたいと思いますが、機能と価格も譲れません。ポイントを押さえてランドセルを選びましょう。
ランドセルを選ぶ際はここをチェック!
- 子どもの欲しい色は? (まずここから選ぶ)
- 重さは? (小学生の教科書はかなり重いので、ランドセル自体の重さも重要)
- A4サイズのファイルが入るか? (学校プリントはほとんどA4なので、クリアファイルがスッキリ入る方がおすすめ)
- ポケットなどの機能は? (リコーダーや給食袋などが持ちやすいか)
- 価格は予算内か? (事前に予算を決めて選ぶことも大切)
- 6年間しっかり使える丈夫さはあるか?(毎日使うのですぐ壊れては困る)
色やデザインだけよくても、機能が足りなければ使いづらくなってしまいます。いろいろな点を確認しましょう。
本当にその金額が妥当かどうかも考える
さて、ポイントを押さえたうえで8万円のランドセルにしようと思ったとします。この次のステップでは、本当に8万円のランドセルが必要かを再度考えましょう。6年間で使い終わることを考えると、1カ月あたりの使用料は約1,111円です。また、小学校によっては高学年になるとランドセルを使わずリュックや肩掛けバッグで登校することも。特に高めの価格帯のランドセルを購入する場合は、6年間しか使わないことをふまえ、冷静に金額について考えてみることが大切です。
ママは8万円のバッグを持っていますか? 持っていたとしても大事に長く使っていませんか? ランドセルは基本的に6年間で使い終わるもの。その点を踏まえて金額・機能・デザインに納得がいけばOKです。
ちなみに、我が家では6年使ったランドセルを子どもの捨てたくないという希望で残しているものの、当然使われることもなくベッドサイドに鎮座しているだけです。捨ててもいいと言ってくれたら、ランドセルに「ありがとう」と言って処分しようと思っています。
使い終わったら寄付するという選択も
使い終わって捨てるのは忍びないという場合、海外の子どもたちに寄付してくれる活動団体に送ることもできます。例えば国際協力NGOジョイセフ(公益財団法人)では、海外への送料1,800円と活動拠点の横浜市までの送料を自己負担すれば、ランドセルを寄付することが可能。まだまだ使えるランドセルを必要としている人に使ってもらうという選択もあるようです。
ラン活が終わる時期まで、年長さんの親は迷ってしまうことでしょう。「Amazon」などのショッピングサイトで探せば、1万円以下のランドセルもあります。広告や報道に踊らされることなく、我が家の身の丈にあい、子どもが本当に喜ぶランドセルを見つけてくださいね。