クリーニング師が推奨する洗濯洗剤「ハイ・ベック」をご存知ですか? 「クリーニング師推奨」と銘打つ商品について、製造販売元の株式会社サンワードに話を伺いました。洗浄力やコスパの高さでも選びたい衣類用洗剤。クリーニング師が推奨する洗剤「ハイ・ベック」をご紹介します。
「ハイ・ベック」
「ハイ・ベック」の誕生は1981年。当時「水洗い不可」や「ドライクリーニング」のマークがついた衣類を家庭で洗うという概念がまだほとんど定着せず、大事な衣類はクリーニング店に出すのが当たり前でした。そこで、クリーニング店が使用する業務用のドライクリーニング溶剤を配合した"家庭用おしゃれ着洗剤"を作ろうと、ハイ・ベックが誕生しました。専門店以上に洗えるドライクリーニング溶剤を作ることを目的に開発されました。
開発秘話
同社の清田あゆみさんに開発秘話を教えてもらいました。「ドライ溶剤は水と分離しやすく、洗剤の状態を安定させることが難しいという問題点がありました。いろいろと試行錯誤を重ねた結果、現在のペースト状にすることで、水洗い不可でも洗濯ができる"可溶化"と"安定化"の両立を可能にしました」。完全なる液体ではなくペースト状にすることで、家庭でも使えるドライマーク衣類用の洗剤が出来上がりました。
ハイ・ベックの名前の由来は「High Beautiful Elegant Cleaning」の頭文字から「HI-BEC」(ハイ・ベック)。「最高に美しく、上質なお洗濯をしてほしい」という願いが込められて、名付けられました。商品コンセプトは「日本に、お洗濯革命!」。
最高の原料
ハイ・ベックは、専門店で使用されているドライ溶剤を配合。ドライ溶剤には、生地を傷めずに油性の汚れを落とす特長があります。そのドライ溶剤の中でも、環境にやさしい植物系溶剤を配合しています。
清田さんは「植物系溶剤は石油系溶剤に比べて、汚れ落ちが約3倍優れているため、浸け置きの時間が短縮でき、かつ衣類にやさしい洗濯が可能となっています。しかしながら、植物系溶剤は原価が石油系溶剤よりも約7倍も高価なため、一般の専門店でもなかなか使用できていないものになります」。衣類の縮みと色落ちを少なくし、防臭や除菌、撥水などの効果を存分に発揮するために、必要な原材料と分量を入れる"加点"方法で「ハイ・ベック」は完成しました。
環境に配慮
植物系ドライ溶剤に加え、その他の成分も生分解性が高く、環境の負担が少ないものを配合しています。ドライ溶剤は、液体が気体になりやすい揮発性の成分のため、すすぎも1回で済み、節水と節電、節約にもなります。
クリーニング師推奨理由
汚れには「水溶性」「油性」「不溶性」の3種類があります。ハイ・ベックを使った洗濯では水溶性の汚れはもちろんのこと、ドライクリーニング溶剤で油性の汚れを、たんぱく質分解酵素と脂肪分解酵素によって不溶性の汚れという3つの汚れを同時に落とすことができます。また、洗浄力が優れており、5分間の浸け置きで汚れを溶かしてしまうので、衣類へのダメージを最小限に抑えることもできます。これらの理由から、クリーニング師がハイ・ベックを推奨しているのです。
サポート体制
同社では「お客様に安心して洗濯を行っていただけるよう、スタッフ全員が国家資格であるクリーニング師の資格を取得しています」と清田さん。洗濯に関する疑問や悩みに答えたいと、ハイ・ベック製品には3つのサポートがついています。
ガイド
カラー14ページにわたる「お洗濯ガイド」が本体製品についてきます。衣類別の洗い方や注意点を細かく記載しています。
相談室
使用方法や疑問点、詳しい洗濯方法などを、プロのクリーニング師が電話で答えてくれます。しかも嬉しいフリーダイヤル。企業ホームページから、メールでも対応してくれます。
情報誌
定期的にに発行する「ハイ・ベックタイムズ」で、洗濯に関する豆知識や役立つ情報を紹介します。
また、企業ホームページでは「動画お洗濯教室」を準備中。洗濯の基礎知識から洗濯方法、干し方までを動画で分かりやすく伝える予定です。
お洗濯教室
同社では、一般ユーザーを対象に無料で「お洗濯教室」も開催。全国各地で毎年3~5月、9~11月の衣替えの時期に合わせています。
これから
「ドライマーク衣類を家庭で洗う」という概念を浸透させるため、発売当初から全国各地で"お洗濯教室"を開催。今でも年間100回以上の同教室を開いています。清田さんは「参加いただいたお客様からは『もっと早くこの商品を知りたかったです』という声を多くいただき、ありがたく感じるとともに、もっと多くのお客様に伝えなければいけないという使命感を新たにしています」と話してくれました。
お気に入りの服は、クリーニングに出すのも手ですが、自分自身で洗濯するとより愛着が沸きそう。クリーニング師のサポートを受けながら、もっと気軽に自宅クリーニングを楽しんでみませんか。