突然ですが「シードル」というお酒をご存知ですか。ワイン初心者にも気軽に楽しんでもらおうとメルシャン株式会社は3月5日、「おいしい酸化防止剤無添加ワイン」ブランドから新しく「シードル」を発売しました。りんご果汁を100%使用した酸化防止剤無添加のスパークリングワインです。
シードル
シードルとは、りんご果汁を発酵させて造る醸造酒のこと。ワインはブドウから造られますがシードルはそのりんご版といったところでしょうか。ただ違うのは、シードルは基本的に全てスパークリング(発泡性)という点です。
日本とフランスでシードルと呼ばれますが、イギリスでは「サイダー」、スペインで「シドラ」、ドイツ「アプフェルヴァイン」、アメリカは「ハードサイダー」と世界各国で呼び名が異なります。最大のシードル消費国はイギリス。そのほかにフランス、スイス、スペインなど世界中で愛飲されています。
国内の市場
同社によると、国内のシードル市場は5年間で約2.5倍に拡大。特に20代から30代といった若年層女性ユーザーに支持されています。その理由は4つあると同社は分析しています。「りんごの自然な甘さとさわやかな酸味が楽しめ、フルーティで飲みやすい」「アルコール度数が通常のワイン(11%~)と比べてシードルが2~8%と低く、飲みやすい」「さっぱりしているため食事との相性が良い」「ワインでありながらも気軽でおしゃれなイメージ」の以上4点が挙げられます。「飲みやすさ」と「気軽さ」が人気の理由ですね。
さて今回発売のシードル、ソムリエの小山田貴子さんに試飲レポートを寄せていただきました。
スムーズな飲み心地
色はパイナップルのようなイエロー、香りは完熟したりんごの香りがストレートに伝わってきます。デリケートな発泡に、ソフトな甘さと酸味のあるりんご本来の風味を邪魔することないスムーズな飲み心地。できるだけ冷やして飲むのがいいでしょう。
シードルと合う料理
このまま単体でもおいしいですが、合わせる料理も様々なバリエーションが楽しめそうです。まず甘酸っぱいフルーツを使ったタルトやパイなどのデザートは"テッパン"です。
料理では塩味と油との相性が良いです。例えば白身魚やサーモンなどのソテーやポークソテーに、ハーブやスパイスのアクセントを加えたもの。生姜焼きや香草パン粉焼きなどもいいでしょう。
そして、ワインではタブーとされているカレーにもバッチリです。また、たまごやハム、チーズを挟んだサンドイッチ、ポテトサラダなどとも相性が良く、これからのお花見やピクニックなどアウトドアでの飲み会でも活躍できそうですね。
手ごろで気軽に
「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」は1本500ml入りと飲みきりサイズ。アルコール度数は5%と、ワイン(11%~)に比べて低いのが特徴です。希望小売価格は520円(税抜)。
女子会やママ会、お花見にホームパーティー、リラックスタイム。ワインエントリー層にも飲みやすく、幅広い食事にも合うシードルをさまざまな場面でぜひ味わってみませんか。