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カーテンはどれくらいの頻度で洗っていますか。年に1度洗うかどうかという人もいるのではないでしょうか。ライオン株式会社のお洗濯マイスターである大貫和泉さんに、カーテンの洗濯について教えてもらったところ、洗わないで使用し続けていると黒カビが生えてしまう可能性があるという答えが……。理想の頻度や洗い方を聞きました。
洗わないカーテンは不衛生?
カーテンを取り外し、洗って干すという作業はなかなか手間のかかるもの。できることなら頻繁には洗いたくないという人もいることでしょう。それで本当に良いのでしょうか。「見た目はキレイに見えていても、カーテンには手垢やホコリなどの汚れがついています。そして、湿度が70%以上、温度が20~30℃という条件が揃うと、汚れが"栄養"となり、黒カビが発生しやすくなります。湿度の高い日が続く梅雨の時期や、結露の出やすい冬場など、条件が揃いやすい時期には特に注意が必要です」と大貫さん。
一度黒カビが発生してしまうと、完全に落とすことはできないのだとか。取り付けているカーテンの洗濯表示を確認し、家で洗ってもOKなカーテンであれば、洗濯して、栄養となる汚れを取り除いておくことが大切です。カビの発生しやすい梅雨前と結露が生じやすい冬の前の年2回は、洗濯してさっぱりさせておくとよいでしょう。
シワを防ぐカーテンの洗濯術
ここからは、カーテンの洗い方のコツを紹介します。カーテンを洗ったときのありがちな失敗例として、洗う前に比べてシワシワになってしまうこと。カーテンのシワは、洗い方や干し方をひと工夫するだけでかなりつきにくくなります。また、洗濯をする前に注意するポイントも必ずチェックしておきましょう。
シワを防ぐ方法
シワを防ぐためには柔軟剤を併用すると効果的です。柔軟剤には静電気を防止する効果もあり、ホコリや花粉等やがつきにくくなるというメリットも。また脱水後はそのまま放置せず、洗濯機からすぐに取り出して手で縫い目を伸ばしてから干しましょう。
洗濯をする前に注意するポイント
1. 洗濯表示を確認する
カーテンに付いている「洗濯表示」を確認しましょう。注意して確認したいのは、そもそも洗って良いのかどうか。下記のマークが記載されていたら家庭で洗濯が可能です。
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2. 洗剤は液体タイプを
カーテンなどの大きく厚手な洗濯物を洗う場合、布の奥まで洗浄成分がしみ込みやすい液体洗剤の使用がおすすめです。さらに、デリケートな素材や色柄を守りたいカーテンの場合は、おしゃれ着用洗剤を使用しましょう。ライオンの洗剤であればおすすめは「アクロン」とのこと。
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3. 洗濯機の取扱説明書をチェック
カーテンを洗う時のコースを、洗濯機の取扱説明書を見て確認しておきましょう。 洗濯時の布の傷みを防ぐために、洗濯キャップや洗濯ネットなどの道具が必要な場合もあります。
洗濯手順
1. カーテンから金具を外し、ホコリをはたき落としておく。カーテンをチェックし、汚れが気になる部分が表になるようにジャバラ状に折りたたむ。
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2. 気になる汚れに「前処理」を行う。汚れた部分があれば洗剤の原液を適量塗布し、洗剤キャップの底でたたいて染み込ませる。ギャザーや、裾の部分などは汚れやすいので入念にチェックを。レースのカーテンやデリケートな素材、洗濯表示に「洗濯ネット使用」と書いてある場合には、洗濯ネットに入れる。
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3. カーテンを洗濯機の中に入れる。 洗濯機は「パルセーター」という攪拌羽根付近が最も力が強い場所で、汚れが落ちやすい。パルセーターが下にある縦型洗濯機の場合は下の画像のように、汚れている部分を洗濯機の底側に向けて入れると効果的。ドラム式の場合は、庫内のどこにおいても汚れ落ち度合は変わらない。
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4. 「コース」を選択する。カーテンに付いている洗濯表示を確認し、洗濯機の取扱説明書に従ってカーテン洗いに最適なコースを選ぶ。カーテンの汚れがひどい場合は、「液体酸素系漂白剤」も適量入れる。洗濯中の洗濯液が黒く汚れた場合には、二度洗いするとさらによい。
干し方
1. 洗濯が終わったらすぐに洗濯機から取り出し、縫い目を手で伸ばす。
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2. 薄手のカーテンは、カーテンに含まれた水分の重さで干している間にシワが伸びるため、カーテンレールに設置して干すとシワなくきれいに仕上がるうえ、ひと手間省けておすすめ。厚手のカーテンの場合、カーテンレールが重さで壊れる可能性があるため、洗濯竿に干す。
カーテンをきれいに保つために、洗濯することが大切。黒カビが発生しやすい時期の前に洗濯して、黒カビを防ぎましょう。シワにならないように、ポイントを確認してチャレンジしてみてくださいね。