今年も残すところあと2カ月あまり。今年の貯蓄計画は順調ですか。年末年始は出費が多い時期ですが、諦めてはいけません。年末までに、貯金額をプラス5万円にすることは可能です。家計管理のアドバイスも行うファイナンシャルプランナーの冨士野喜子さんが、無理せずあと5万円貯めるコツを教えてくれました。
年末までのプチ我慢と食費の管理
12月に入ると、お正月商品をはじめ全体的に食材の価格が高騰します。冷凍保存ができる食材は11月中に購入しておきましょう。肉や魚はもちろん、野菜も冷凍保存が可能な物はたくさんあります。火を通してから保存した方が良い物もあるで、それぞれの野菜に合った保存方法で有効活用し、食費を管理していきましょう。ただし、「買いすぎ」にはご注意を。食費の予算を決めてしっかり管理しましょう。
年末年始の需要品はふるさと納税でゲット
年末年始を盛り上げるアイテムに「クリスマスケーキ」と「おせち」がありますね。これを節約すると2~3万円はお金が浮きますが、用意しないのはなんだか寂しいですよね。そこで利用したいのが「ふるさと納税」です。返礼品にはクリスマスケーキもおせちもありますよ。
「寄附した金額-2,000円」が、税金から還付されます。一度に税金が還付される訳ではありませんが、2,000円でクリスマスケーキもおせち料理も準備できるのは嬉しいですね。おせちを手作りされる方も、魚貝類や肉など買いたいけれど高価で手が出せない食材も返礼品にはたくさんあります。ふるさと納税を活用して、節約しながら華やかな食卓を囲むことはできますよ。
※税金の還付上限は、ご家庭によって異なりますので事前にふるさと納税のサイトにてご確認ください。
節約レジャースポットで遊ぶ
家計の中で節約できるけどしたくないのが「レジャー費」ではないでしょうか。楽しみがないと、頑張るパワーは出てきませんものね。年末にはありがたいことに、紅葉やクリスマスイルミネーションなど無料で楽しめるスポットが増えます。
小さなお子さんがいらっしゃる場合は、地域で開催されている「クリスマスイベント」や「お餅つきイベント」をチェックしてみると良いですよ。遠出をすると交通費がかさむので、近場で楽しめる無料スポットを中心に探してみましょう。
大掃除での節約ポイント
スーパーに行くと、お掃除グッズが並んでいますね。洗剤だけでも、「キッチン用」「お風呂用」「窓ガラス用」「トイレ用」など買い揃えると結構な金額になってしまします。そこでオススメしたいのが「重曹」です。100円ショップでも購入できます。使い方は簡単で、水(もしくはぬるま湯)で薄めるだけです。キッチン周りの油汚れはもちろん、お風呂の皮脂汚れも落とせます。
窓掃除にも色々なグッズがありますが、新聞紙が使いやすくてきれいに仕上がります。使い古した下着や穴のあいたストッキングもお掃除グッズとしては優秀です。昔ながらの方法ですが、ぜひ試してみてください。
そして、掃除で出た「使っていない物」は思い切って処分しましょう。その際に、フリマアプリや不用品買取サービスなどを活用すると、臨時収入が手に入るかもしれません。
忘年会との付き合い方
年末に多いのが忘年会。気乗りしない忘年会はキッパリお断りし、自分自身が楽しめる会を選択してきましょう。大切なお金と時間を使うので、遠慮は無用です。
そうやって厳選した、心から楽しめる忘年会でパーティー気分を味わう分、普段の生活の中で「ちょっとした節約」を試みてはどうでしょうか。「お金を使わない日を週に1度もうける」「コンビニに立ち寄らない」「マイボトル、マイ弁当を持ち歩く」など、無理のない範囲で構いませんが、楽しみながら2カ月間継続できる「マイルール」を決めて行動してみてください。
「節約! 節約!! 」と気負う必要はありません。ふるさと納税を活用することでちょっとした贅沢も可能です。知恵と工夫で2カ月の間にあと5万円貯めて、来年のさらなる楽しい暮らしにつなげていきたいですね。