ホームパーティーの主役家電の1つと言えば、ホットプレート。材料さえ用意しておけば、あとは卓上で家族や友人たちと和気あいあいと囲みながら料理ができあがります。おもてなしの主人も手抜きできる上、皆との会話を楽しみながら食事もできるスグレモノな料理家電です。
そんなホットプレートの中でも、群を抜くハイスペック&パフォーマンスな商品として今夏登場したのがパナソニックの「IHデイリーホットプレートKZ-CX1」。実売価格が4万円台というホットプレートとしては高価格帯の商品ではありますが、他にはない機能が満載で、実はお値段以上にとても優秀な商品。今回は、そんなIHデイリーホットプレートの魅力をご紹介します。
4万円台のホットプレート、その実力は?
その名が示すとおり、IHデイリーホットプレートは熱源にIHヒーターを採用。IHを使用した卓上用の電気調理器はもはや珍しいものではありませんが、本製品の最大の特長とも言えるのは、2口使用できる点。ホットプレートの左右のエリアを独立して制御できるため、温度帯の異なる調理を2品同時に行えます。つまり、キッチンに備え付けのIHクッキングヒーターと同じ感覚で、2口の加熱料理が卓上でも可能になるということ。しかも、家庭用の100V電源で使用できる点もポイントで、手軽に熱源が増やす方法の1つでもあります。
本体サイズは59.3(幅)×4.6(高さ)×32.3(奥行)cm。ホットプレートやIH調理器具としては極めて薄型で、設置スペースや収納スペースを最小限にとどめているのも魅力。本体にIH用のコイル(電線などを含む部品)を2基も内蔵していながら、これだけスリムにできたのは、部品の改良や配置の大幅な見直しなど、日本の大手家電メーカーが持つ技術力ならではのこと。ホットプレートなどの電気調理器具において最大の難関である"放熱"の問題を、2つの熱源に対して1つのファンで排熱できる部品の開発と構造の見直しにより解消。これにより、薄く美しいデザインに仕上げられています。
運転コースは、「ホットプレート」の他に、「加熱(IH)」「揚げ物」の3種類を用意。温度の目安は、ホットプレートが保温90℃、140~250℃、加熱コース(IH)が75W相当~1,400W、揚げ物コースは140~200℃の範囲で設定できます。ただし、出力は左右合計で1,400Wまでで、片方を1,400Wにしてしまうと、1口しか利用できなくなります。センサーで油の温度を厳密に制御する揚げ物コースの場合も稼働は右側の1口のみ。
とはいえ、卓上での2口調理は想像以上の便利さ。発売前に行われた製品セミナーに参加して調理を体験しましたが、一度に複数の料理が手軽で簡単にできる便利さはもちろんのこと、IHデイリーホットプレートを囲んだ卓上での共同作業はエンターテイメント感も満載で、"食べる"楽しみに加えて、"作る"楽しさも味わうことができました。
本体には鍋やフライパンを置いて、IHクッキングヒーターのように調理することも可能なので、冬のシーズンなら例えば大人用と子ども用など味付けが違う種類の異なる鍋を左右に並べるといった楽しみ方も。焼肉の時は、片側で肉、もう片側で野菜を焼けば、味が混ざらず、かつそれぞれに適した温度帯で同時に料理できます。
電源自動オフなど安全面も配慮
発火の危険性が少ないのも利点です。本体にはタイマー機能や電源切り忘れ自動オフ機能、温度過昇防止機能など安全面への配慮も十分。小さな子どもや高齢者のいる世帯でも安心して使えます。
気になるお手入れに関しては、プレート部分は取り外して食器用洗剤で丸洗いが可能。表面にもフッ素コーティングが施されており、焦げや傷が付きにくく、清潔かつ美しさを長く保てそうです。
薄型でテーブルにもなじみやすいデザインは、卓上に置きっぱなしでもインテリアとして映えます。常設して、毎回の食事を食卓でそれぞれが調理するといったスタイルを日常に取り入れるのもステキです。IHなので熱の立ち上がりも早く、トーストも素早くおいしく焼ける得意調理の1つ。ベーコンエッグとトーストなど、朝から大活躍で、忙しい朝の時短調理にももってこいです。
単に"ホットプレート"とだけは呼べない、パナソニックのIHデイリーホットプレート。まさに"お値段以上"の価値と食卓に新しい世界観をもたらしてくれる商品で、期待値以上に満足度が得られるはずです。