まだ幼い頃に、おばあちゃんからもらってよく舐めていたカンロ飴。記者が子供だった50年以上前にはすでに飴ちゃんの定番だったカンロ飴は、なんと来年発売70周年を迎えるロングセラーブランドなのだ。砂糖・水飴・しょうゆ・食塩というシンプルな原材料で作られ、2018年からはアミノ酸調味料さえ使用を取りやめたほど素材の味を大切にするカンロ飴は、和のテイストあふれる甘じょっぱさが特徴で、この味を愛してやまない人は多いのでは。ところで、先に挙げた原材料のラインアップを見て、何か気づかないだろうか。そう、これは日本料理で使用される調味料と同じなのだ。ということは日本料理づくりにカンロ飴が使えるのでは? そんな疑問がきっかけで今回、テレビでもおなじみの料理人・笠原将弘さんとカンロ飴のコラボが実現。笠原さんが店主を務める東京・恵比寿の人気日本料理店「賛否両論」で、カンロ飴を使ったコラボメニューを12月2日(月)から25日(水)の期間限定で提供することになった。(11月1日(金)から予約開始)
10月7日には「賛否両論」店内で、コラボメニューのメディア向け試食会が開催された。まず登壇したのは、カンロ株式会社 マーケティング本部 カンロ飴・金のミルクブランドリーダーの菊地舞子さん。最初に会社と商品についての説明、続いて先月実施した和食に関する調査報告が行われた。
ほかにもアンケートはいくつかあったが、とにかく強烈だったのがこのふたつ。「和食を作らない理由〜」「(外食時に)和食店や日本料理店を選ばない理由〜」って一体どういうこと? そしてそれぞれに対する回答の上位には「手間がかかり作るのが面倒だから」「子どもが和食を嫌いだから」というもので、アラ還世代にはちょっと信じられない結果が報告された。
カンロ菊地さんによる調査報告終了後、本日の主役・笠原将弘さんが登場。
実は笠原さん、先の調査報告をしっかりとお店の2階で聞いていたらしく、笠原さんいわく「和食は一番手間がかからないんですよ。世界最短で出汁が取れると言われているほどだし、調味料もそんなにいっぱい必要じゃない。ハンバーグやロールキャベツのほうが面倒くさいです。子どもが嫌がる、残すっていうけど、おいしく作れば子どもはなんでも食べます」
実は農林水産省認定の和食給食応援団の東日本代表として学校給食を作ることもある笠原さん。「怖いですよ、子どもは正直なので。おいしくない、好きじゃない、って平気で言いますから。でも僕が作った料理は食べ残しが出たことはないです」と胸を張る。また、お母さんからの「和食を作るのが難しそう」という声がすごく多いことに対して「そもそも、作らないからわからないんです。作っていただきたい。だから今回は、カンロ飴を使って簡単に作れるレシピを考えました」とカンロ飴とのコラボに対する期待を語った。
今回のコラボで笠原さんは3品のメニューを考案。「賛否両論」ではコースメニューの一部として提供される。使用したのは1955年の発売から愛され続けるロングセラー「カンロ飴」(左)と、2021年に発売された昆布エキスやごま油を加えた「塩カンロ飴」(右)の2種類の飴。
【副菜】たたきごぼうとえのきの甘酢漬け
ごぼうとえのきのふたつの食感が楽しめる甘酢漬け。室戸産海洋深層水の塩と昆布の旨味、ごま油の香りの「塩カンロ飴」がお酢と合わさり、味に深みを出す。ごぼうをカブやレンコンに、えのきをエリンギに変えてもおいしい。
「カンロ飴」×「賛否両論」コラボレシピ公開中
https://sweeten.kanro.jp/kanroameshokudo/detail/id=1761
【主菜】鶏とレンコンとしめじの甘ダレがらめ
相性抜群の鶏肉とレンコン、キノコを使った、ご飯にもお酒にも合うボリューム満点のおかず。「カンロ飴」に含まれる水飴が、キレイなテリを生み出してくれる。お弁当のおかずにもピッタリ。
「カンロ飴」×「賛否両論」コラボレシピ公開中
https://sweeten.kanro.jp/kanroameshokudo/detail/id=1762
【主食】鶏そぼろ三食丼
鶏そぼろには「カンロ飴」を使って甘じょっぱい味を、卵には「塩カンロ飴」で甘い中にちょっぴり塩味付けした、彩り豊かな三色丼。
「カンロ飴」×「賛否両論」コラボレシピ公開中
https://sweeten.kanro.jp/kanroameshokudo/detail/id=1763
★笠原さんのYouTubeチャンネル「【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道」では「鶏とレンコンとしめじの甘ダレがらめ」と「たたきごぼうとえのきの甘酢漬け」の調理動画を公開中!
「鶏とレンコンとしめじの甘ダレがらめ」を丁寧に器に盛る笠原さん。今回、3つのメニューを考えるにあたって、たくさんの試作をしたそうだが、その最中はとても楽しかったとか。誰もが簡単に作れるメニューで、多くの人たちに日本料理の魅力を伝えたい、という思いがひしひしと伝わってきた。
試食した記者も、この週末はカンロ飴を使った何かしらの料理を家族に振る舞おうと思う。