人生100年時代を迎えた今、“人生を豊かに”をキーワードに2022年春からクレジットカードのダイナースクラブが会員向けに開講している「ダイナースクラブ カルチャーラボ」。その中でも特に人気の講座が《大使館を訪ねてシリーズ》だ。舌肥では今年6月にエチオピア大使館で開催された講座を紹介したが、今回はそれに続くルーマニア大使館での講座に参加させてもらった。
<ルーマニア>
黒海の左側に位置し、ヨーロッパ最後の原生林など多様な自然に恵まれたEU加盟国・ルーマニアは、本州と四国を合わせたくらいの面積で、人口はおよそ1900万人。東欧唯一のラテン系民族の国で、「Romania」の表記からわかるように「ローマ人が作った国」という意味を持つ。国土全域に対する農村部の人口は46%(フランスは18%、日本は8%)で、農業関係の仕事をしている人が非常に多い。ブドウの栽培に適したワインベルトにあり、農薬や遺伝子組み換えを使わない高品質なワイン作りには定評がある。
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ゲートのセキュリティチェックをクリアして建物の中に入ると、ルーマニアの美しい民族衣装がお出迎え。その東欧テイスト溢れるデザインを目の当たりにして「ここは西麻布だけど、やはり大使館の中は外国なんだなぁ」と感じさせられる。
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ダイナースクラブの竹内稔氏から花束を贈呈され、笑顔で握手を交わすドランガ・オヴィディウ駐日ルーマニア特命全権大使。
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流暢な日本語でわれわれ日本人にもわかりやすくルーマニアの歴史や文化を解説してくれたのは、横浜・本牧でワイン販売店を営む日本在住23年のダニエルさん。
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ダニエルさんのルーマニア講座の後に行われたのは、パンフルート奏者・咲久徠史子(さくらふみこ)さんとピアニスト・佃恵井子さんのライブ演奏。ルーマニア民謡やルーマニアの作曲家による作品、そして咲久徠さんのオリジナル曲の演奏に参加者たちは酔いしれた。
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ここからは、参加者お待ちかねの食事タイム。別室のドアが開くと、テーブルの上にはルーマニアのメニューがずらりと並んでいた。
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全種類を一枚のプレートに。前菜からデザートまで乗せると、かなりのボリュームだ。
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今回、ルーマニア料理を提供してくれたのは岐阜市でルーマニア レストラン「ヤシベ」を営むルーマニア出身のアンドラさん。昔ながらの本場のレシピを元に、日本人にも食べやすくアレンジした料理の数々はとっても美味。記者はスイーツの白雪姫がお気に入りで、思わずおかわりしてしまった。
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食事タイムには、ダニエルさんが厳選したワインをサーブ。ワイン好きな参加者は、全種類を制覇しようと何度も並んでは飲み干していた。
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会の最後はダニエルさんが用意した特別なワインを賭けたジャンケン大会。ルーマニアのワイン業界でも天才ワインメーカーとして知られるヒストリアという生産者によるカベルネソーヴィニョンと、2018年に7年ぶりに作られた幻のアイスワインを手に入れようと、真剣な戦いが繰り広げられた。
ルーマニアのイメージというと、どうしても「コマネチ」や「ドラキュラ」となってしまうのが日本人の悲しい現実。だが今回の講座に参加したダイナースクラブの会員の皆さんは、間違いなくルーマニアについて詳しくなったはず。明日からはセレクトするワインの候補に、ルーマニアワインが加わることになるだろう。残念ながら参加できなかった人たちも、街でルーマニア料理店を見かけたら、ぜひ足を踏み入れてみて。