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中高生が熱演する沖縄版ミュージカル「肝高の阿麻和利」4年ぶりに東京で開催


沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」に現代音楽とダンスを取り入れ、うるまの歴史上の英雄である阿麻和利の半生を描いた沖縄版ミュージカル「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」が4年ぶりに東京で開催された。元々は地域おこしを目的に企画されたこのミュージカル、なんと演じているのは沖縄県うるま市の中高生で、初演から23年もの間世代を超えて受け継がれ、沖縄の奇跡の舞台としても注目を集めているという。

8月20日、21日に文京シビックホールで開催された今回の東京公演は、一日2回まわしの計4ステージ。沖縄から来たとはいえ、記録的な酷暑の東京での強行スケジュールを心配したが、そこはやはり若さなのか、取材した最終公演でもみんなエネルギッシュでキレのある動きを見せてくれた。

オーディションで選ばれたのは、沖縄県うるま市の中高生約160名。初々しさを残しつつ、堂々とした演技と迫力ある舞を披露してくれた。

阿麻和利役:福永勇飛也さん(高校2年)
まずは東京での4公演が無事に、しかも大成功で終わることができてうれしく思っています。阿麻和利を演じるのは今回が2度目ですが、前回より演技や動きのレベルを上げようと頑張ってきたので、今こうやって無事に演じ切れて自分のことを誇りたいです。

百十踏揚役:田原里桜さん(高校3年)
東京での公演ということで緊張しましたが、お客様の反応がよくて自分たちが逆に感動をもらうことが多かったです。会場も沖縄にはない大きさだったので、舞台を広く使った迫力ある演技ができたかなと思います。

注目したいのは、舞台上での表情と表現力。正直言って、あらかじめ中高生と言われていなければ、童顔の大人が集まったプロの劇団としか思えないほどの完成度なのだ。もちろん、23年間の歴史の中で同じ役を演じていた先輩諸氏による指導もあるとは思うが、主役の阿麻和利を演じた福永勇飛也さんがまだ高校2年だと知って愕然するほど、城主の顔をしていた。今後は沖縄を飛び出て、日本を代表する、ひょっとしたら国際的な俳優になるかもしれない素質を持った彼らの今後に注目したい。

現代版組踊「肝高の阿麻和利」公式HP
https://www.amawari.com

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