メロンの食べ頃のサインは?おいしい食べ方のコツも【専門家監修】

やわらかくジューシーな果肉、豊かな甘みと香りが魅力のメロン。しかし、「メロン」とひと口に言っても、マスクメロンなどの高級品から、アンデスメロンなどの手頃なもの、ハネデューメロンなどの安価な輸入品まで、たくさんの品種がありますよね。この記事では、メロンの分類や主な品種、購入後の追熟方法、食べ頃のサイン、甘みを強く感じる食べ方など、メロンをおいしく味わうノウハウをまるっと紹介します。

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  • 【特徴】植物学では野菜の「果実的野菜」。品種が多く、価格帯も幅広い
    メロンはウリ科キュウリ属で、植物学上の分類ではキュウリと同じ「野菜」。農林水産省の統計では、糖度が高く果物のように食べられている「果実的野菜」に分類されています。原産はアフリカや中近東とされ、古代エジプト時代から栽培されていました。
    大きく「東洋系」と「西洋系」に分類され、日本には弥生時代頃、中国や朝鮮半島から東洋系のマクワウリなどが伝来。西洋系のアールスメロン(マスクメロンの一種)がヨーロッパから日本に伝わったのは大正時代で、高級品であるアールスメロンは富裕層、安価なマクワウリは庶民と、購入層が分かれていました。昭和30年代後半には両者を交配したプリンスメロンが登場。現在出回っているメロンの大半は西洋系です。 
    メロンは非常に品種が多く、見た目も多種多様ですが、網目の有無や果肉の色で大きく分類することができます。まず、網目があるのが「ネット系」、ないのが「ノーネット系」。網目は、メロンの成長過程で果皮がひび割れ、割れ目から出る分泌液がコルク質の層になったものです。ネット系は甘みが強くて香りも芳醇、ノーネット系は甘みも香りもさっぱりしている傾向があります。 
    また、果肉の色では、オレンジ色の「赤肉」、淡い緑色の「青肉」、白や乳白色の「白肉」と分類されます。
    栽培方法では、温室メロンと露地メロンに分類。日本で最も栽培されている品種は、価格が手頃でおいしいアンデスメロン。5〜7月は熊本県、茨城県、山形県、8月以降は北海道で生産されたものが多く出回ります。
    メロンの主な品種

    ■アールスメロン(マスクメロン)

    イギリスで育種されたネット系青肉メロン。主に温度や水を徹底管理されたガラス温室で栽培される、高級メロンの代名詞です。非常に糖度が高く、とろけるような食感が特徴。

    ■アンデスメロン

    やや小ぶりのネット系青肉メロン。味と香りがアールスメロンに似ていて、価格が手頃なことから人気が高く、日本で最も多く生産される代表品種です。日本で生まれた品種で、名前は「作って安心、食べて安心」の「安心ですメロン」を略したもの。アンデス地方原産ではありません。

    ■クインシーメロン

    果肉が鮮やかなオレンジ色をした、ネット系赤肉メロン。なめらかな口当たりと深みのある甘さ、ジューシーさが特徴です。ほかの品種よりもやや日持ちします。

    ■プリンスメロン

    西洋系アールスメロンと東洋系マクワウリを交配して育成した品種。ノーネット系で、果肉の色は、中心は淡いオレンジ、外は緑色をしています。メロンのなかでは、家庭でも比較的栽培しやすい品種です。

    ■ハネデューメロン

    輸入メロンの代表品種。ノーネット系で皮は薄黄色、果肉は赤肉・青肉・白肉の3種類があります。大玉でボリュームがあり、さっぱりとした甘さで、購入しやすい価格帯。主にメキシコやアメリカから輸入されています。
    【選び方】形がよく、重いものを。食べ頃のサインは、底の弾力と甘い香り
    形は均整の取れた丸型で、ずっしりと重いものが良品。ネット系は、網目が緻密で、盛り上がっているものを選びましょう。
    メロンは完熟前の状態で出荷され、購入後に追熟させるもの。どの品種でも、お尻(底の中心部分)を押したときに弾力があり、甘い香りが出てきたら食べ頃です。ツル付きのものは、ツルがしおれて乾いたら完熟のサインなので覚えておきましょう。
    【保存】完熟するまでは常温保存。カット後はラップをして野菜室へ
    メロンは、追熟させることで甘みや香りが増します。食べ頃のサインが出るまでは、風通しの良い冷暗所か冷房の効いた部屋で常温保存しましょう。未熟な状態で冷蔵庫に入れてしまうと追熟せず、おいしくなりません。
    カット済みのメロンを保存するときは、種を取り除き、切り口をぴったりラップで包んで野菜室へ。2〜3日で食べ切るようにしましょう。
    長期保存したいときは冷凍も可能です。皮を取り除き、果肉を一口サイズにカットして冷凍用保存袋へ。約1か月保存できます。
    食べるときは、冷凍庫から出して少し自然解凍するとシャーベットのようなシャリシャリ食感に。スムージーに入れたり、ピューレにしてアイスやヨーグルトと一緒に食べたりしてもおいしいですよ。
    【食べ方】冷やしすぎに注意。食べる2〜3時間前に冷蔵庫へ
    メロンは食べる2〜3時間前に冷蔵庫に入れて冷やすのが理想的。冷やしすぎると甘みや香りが弱くなってしまいます。
    最も一般的な食べ方は、1個を6〜8等分のくし切りにして、スプーンですくう方法。ツルがついていたら切り落とし、縦半分に切ったら種を取り除き、さらに3〜4等分に切って皿にのせます。
    食べるときは、上側(ツルがついていた方)からスプーンを入れていくのがおすすめ。メロンは底の部分が最も甘いので、甘みの少ない上側から底に向かって食べ進めていくと、最後まで甘みを強く感じることができます。 
    スプーンで食べるのが面倒なときや、パーティーなどでは、8等分のくし切りにしてから皮をむき、一口サイズに切って出してもいいでしょう。
    【栄養・効果】糖質が主成分でエネルギー源に。赤肉にはβカロテンも
    露地栽培のメロンの可食部100gあたりのエネルギーは、緑肉種、赤肉種どちらも45kcal。約90%が水分です。果糖やブドウ糖などの糖質が多く、体内にスピーディーに吸収されるため、即効性のあるエネルギー源としても有効です。
    ほかには、カリウムの含有量が豊富。カリウムは余分なナトリウムを体外に排出する作用があり、高血圧予防に効果が期待できます。
    また、赤肉タイプには抗酸化作用によって免疫力を高めたり老化の抑制にも効果のあるβカロテンが多く含まれています。
    監修:食のスタジオ(
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    レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。
    栄養監修:内山由香
    「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。
    [All Photos by shutterstock.com]
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