それでは、紅白“ビール”合戦スタート!
2組目:“にごり”がキーワードのビール
3組目:動物ラベルにココロも癒やされるビール
4組目:飲むとハッピーになりそうなビール
5組目:ちょっと怖い面を持つビール
6組目:変わり種ビール
7組目:「色」を冠したこだわりのビール
1組目:はじまりの一杯におすすめのビール
紅組:エチゴビール『プレミアムレッドエール』
白組:箕面ビール『ヴァイツェン』
1組目は「はじまり」の一杯として、色に注目したペアをご紹介します。
紅組のトップバッターには、情熱的なラベルが印象的なエチゴビール「プレミアムレッドエール」をセレクト。レッドエールとはその名の通り、赤みがかった色をしたエールビールのことです。
透き通った赤褐色のビールで、柑橘のような香りと麦芽の香ばしい香りが上品に広がります。香ばしい風味とあっさりとした後味で、主張が強すぎず、食事に寄り添うような一杯です。
白組からは“白いビール”を。白いビールの代表といえば小麦麦芽を50%以上使った「ヴァイツェン」ということで、ビールファンから根強い人気を誇る箕面ビール「ヴァイツェン」をセレクトしました。
白濁したビールで、グラスからはヴァイツェン酵母が醸し出すバナナやクローブを思わせるフルーティな香りがします。飲んでみると、程よい苦みと甘み、すっきりとした後味で、何杯でも飲みたくなる一杯です。
2組目:“にごり”がキーワードのビール
紅組:日本ビール『赤濁』
白組:日本ビール『白濁』
2組目は、日本ビール「赤濁」「白濁」をセレクト。飲むときに濁りが均一になるように、缶が上下逆さまの状態で販売されているシリーズです。
「赤濁」は飲み応えがある本格的なエールビールで、ローストした麦芽の味わいと苦みのバランスの良さが特徴。実は「白濁」ほど濁っていません。
きれいなルビー色。グラスに鼻を近づけると、甘いカラメルのような香りがします。香ばしい麦の風味ときれいな苦み。リッチな味わいで、深い余韻が楽しめる一杯です。
「白濁」は日本ビールでレシピを作り、ベルギーで醸造しているビール。スパイスを使用せず、小麦の特徴を前面に押し出した製法を採用したベルジャンホワイトです。
缶を引っ繰り返してからグラスに注ぐと、濁りのあるゴールドの色合い。どことなくハーブのような香りがします。フルーティで小麦のほのかな酸味を感じ、ごくごく飲みたくなるビールです。
3組目:動物ラベルにココロも癒やされるビール
紅組:ベアレン醸造所『THE DAY / INNOVATION RED LAGER』
白組:ヤッホーブルーイング『水曜日のネコ』
3組目は、愛らしい動物がラベルにデザインされ、見るだけでほっこりする缶ビールをご紹介。
紅組からは、ベアレン醸造所「THE DAY / INNOVATION RED LAGER」。ベアレン醸造所の“ベアレン”はドイツ語で「熊」の意味があります。ベアレン醸造所のトレードマークである熊がデザインされた缶ビールは、新しく開発された「レッド X 麦芽」を使用したきれいな赤色が特徴的なビール。
透き通った赤い液色。フルーティながらも熟したトマトのような旨味を感じさせる香りで、芳しい紅茶のような風味が鼻を抜けます。甘みとコクの中にしっかりとした苦みを感じる飲みごたえがある一杯。
白組からは、ヤッホーブルーイング「水曜日のネコ」。「働く女性が週の真ん中・水曜日に、このビールでゆっくりとくつろぐ姿」をイメージして開発されたビールです。ほんわかした表情のカラフルなネコがラベルにデザインされています。
透明なゴールドのビールで、グラスに注ぐと、青りんごのような香りとオレンジの香りが立ち上ります。飲んでみると、少し酸味がありさわやかな風味。フルーティ香りが鼻に抜けて、かろやかに飲める一杯です。
4組目:飲むとハッピーになりそうなビール
紅組:TWO RABBITS BREWING『RED IPA』
白組:黄桜『LUCKY CAT』
4組目は、元気やハッピーな気持ちを与えてくれそうなビールをご紹介します。
紅組からは、TWO RABBITS BREWING「RED IPA」。ブルワリーの名前はことわざ「二兎を追う者は一兎をも得ず」から着想を得たもの。「RED IPA」は京都ビアラボとのコラボし、アメリカンスタイルIPAとアンバーエールを組み合わせて誕生したユニークなビールです。
濃いめの赤褐色のビール。焼いたパンのような香ばしさにしっかりとした苦みがあり、余韻にはホップの爽やかさが残ります。“あま苦さ”が楽しめる一杯。
白組からは、日本酒製造メーカーの黄桜が手がけるクラフトビール「LUCKY CAT」をご紹介。ラベルには「飲んで福を招いてほしい」と招き猫がデザインされています。柚子と山椒を使ったホワイトエールで、苦いビールが苦手な方から人気が高いビールです。
少し濁りがあるゴールドのビールで、酸味のあるゆずの香りがします。蜜が入ったさつまいものような優しい甘さがあり、隠し味の山椒が効いています。ゆずの風味が後味を爽快にし、すっきりと飲める一杯です。
5組目:ちょっと怖い面を持つビール
紅組:Y.MARKET BREWING『肝臓破りの赤Liver Destroyer RED』
白組:田沢湖ビール『バイツェン』
5組目は、おいしいけれど、ちょっと怖い面を持つビールをご紹介します。
紅組からは、Y.MARKET BREWING「肝臓破りの赤」はアルコール度数が9.5%あり、ビールとしてはハイアルコールの部類に入ります。
麦芽の香ばしさの中に、しっかりした苦み。トロピカルな味わいもあり、アルコール度数が9.5%もあるとは思えない飲みやすさ。飲み進めるうちに、胃の中から温まっていく様子がハイアルコールを思い出させます。
白組からは、ラベルのインパクトで選んだビールを。田沢湖ビール「バイツェン」には、秋田の伝統行事である「なまはげ」をモチーフとしたラベルが貼られています。見た目は怖いけど災いを祓ってくれる「なまはげ」のビールはどんな味わい?
少し濁りがある黄金色のビールにクリーミーで豊かな泡。バナナのような香りで、なめらかで軽い口当たり。香りで感じたバナナのような甘さはなく、後味はすっきり。爽やか気分になれる一杯です。
6組目:変わり種ビール
紅組:常陸野ネストビール『レッドライスエール』
白組:ヘリオスビール『シークヮーサーホワイトエール』
6組目は、珍しい副原料を使った変わり種のビールをご紹介します。
紅組からは、トレードマークの赤いフクロウが愛らしい常陸野ネストビール「レッドライスエール」。副原料に古代米「朝紫」を使い、発酵に清酒用大吟醸酵母を加えて造られました。 淡い薄紅の色合いと果実を思わせる香りが特徴の日本独自のテイストを持ったビール。
ほんのり赤味がかった茶色のビールで、他のビールではなかなか経験できない大吟醸酵母による独特な香りがします。とろっとした口当たりで、香ばしい風味があり、ゆっくりと味わいたい一杯です。
白組からは、ヘリオスクラフトビール「シークヮーサーホワイトエール」です。沖縄の太陽を浴びて育ったシークヮーサーの果汁と果皮をたっぷり使用しています。小麦麦芽とシークヮーサーが醸す柑橘系のさわやかな風味、絶妙なハーモニーが人気のフルーツビール。
少し白く濁ったゴールド色。シークヮーサーの香りが爽やかに香り、口の中にシークヮーサーの香りと酸味が広がります。微炭酸も相まって、飲むだけで気分爽快に!
7組目:「色」を冠したこだわりのビール
紅組:コエドビール『COEDO 紅赤-Beniaka-』
白組:コエドビール『COEDO 白-Shiro-』
最後にご紹介するのは、COEDO BREWERY「COEDO 紅赤-Beniaka-」と「COEDO 白-Shiro-」。どちらも「色」を冠したビールです。
「紅赤-Beniaka-」は、上質の麦芽と焼き芋加工した「薩摩芋(武州小江戸川越産金時薩摩芋紅赤)」から生まれたビール。薩摩芋の風味とその色にちなんで名付けられました。
赤みがかった琥珀色のビール。優しく香ばしい甘み、ほのかにさつまいもの風味。程よく苦さがあり、やわらかな余韻が楽しめます。飲み込んだ後に感じるあたたかさでほっこりする一杯。
続いて、「白-Shiro-」は小麦麦芽と特別に選んだ酵母で醸造したビール。個性的な味わいながらも包みこむようなやさしい特徴とその色にちなんで名付けられました。
少し濁りのあるゴールド色。バナナのようなフルーティな香りで、なめらかな口当たりと口いっぱいに広がる甘やかな香りが心地よいです。苦みがなく、まろやかな風味でおかわりを誘う一杯。
テーマは自由!あなたもビール飲み比べをしてみませんか?
紅白“ビール”合戦と称して、7組の紅白ビールを飲み比べてみました。それぞれに特徴があり、思う存分味わいました。こうやって並べてみると、醸造方法や味わいだけでなく、ラベルや名前の由来にこだわったものもあり、調べる過程も楽しい時間となりました。
今回は紅白ビールをご紹介しましたが、楽しみ方の一つとして、「テーマ」を決めての飲み比べをおすすめします。何気なく手にしているそのビール。意外な発見があるかもしれませんよ!