茨城県は26日、私立鹿島学園高校(鹿嶋市)の食堂利用者63人が、食中毒症状を訴えたと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、県の生活衛生課から詳しい話を聞いた。
63人中37人が医療機関受診
生活衛生課によると、20日午後4時ごろから、生徒や職員が下痢、腹痛、おう吐などを発症。
発症したのは、いずれも高校の食堂利用者で、10~30歳代の男性37人と女性26人の計63人。
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うち37人が医療機関を受診した。
なお、発症者は、高校の生徒が多いという。
調理従事者5人からノロウイルス
保健所が調査したところ、食堂の調理従事者5人と発症者の便からノロウイルスを検出。
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そのため、ノロウイルスによる集団食中毒と断定した。
今回も、調理従事者の手指からノロウイルスが食品に移り、集団食中毒に至ったとみられる。
提供業者を営業禁止処分
今月19日の昼と夕食に、調理・提供された食事が原因。
その日のメニューは、昼が牛肉の塩炒め、かぼちゃサラダ、サラダ、ご飯、みそ汁。
夕食が、もつ煮、肉団子、さつまいもの甘煮、サラダ、ご飯、みそ汁。
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保健所は、食事を提供した『ウェルケアフードサービス』鹿島学園支店を、26日から再発防止対策が講じられるまで、無期限の営業禁止処分とした。
例年と異なる傾向
全国的に、猛威を振るっているノロウイルス食中毒。
例年は1月第3週に、流行のピークを迎え、その後は減少傾向をたどる。
しかし、今年は2月に入ってから流行している地域もある。
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また、各地の保健所を取材していると、担当者から「これだけ流行しているにも関わらず、依然として調理従事者の手洗い・消毒が徹底されていない」との声を多く聞く。
救急搬送される例も
先日は、長野県でノロウイルス食中毒を発症し、3人が救急搬送された。
高齢者や乳幼児、基礎疾患がある人、免疫力が低下している人は重症化するケースがある。
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そのため保健所は、引き続き手指の十分な手洗い、調理器具・施設に対する消毒の徹底を呼びかけている。