札幌市教育委員会は、市立小学校に勤務する教頭(50代)が、児童や保護者の個人情報入り「USBメモリー」を、紛失していたと発表。
顔写真や通知表の内容も…
市教委によると、教頭は2011年~2016年の間、自身が所有するUSBメモリーに児童や保護者・204人の個人情報を保存。
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USBの中には、児童や保護者の顔写真、通知表の内容などが入っていた。
教頭は、当時教諭だったため、授業参観の様子や授業風景も撮影し保存。
「USBの存在すら忘れていた」
そして教頭は昨年8月、「個人情報入りUSB」をポケットに入れたままのジャケットを、リサイクルショップに売却してしまった。
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市教委に聞き取りに、教頭は「USBの存在すら忘れていた」と語った。
匿名の人物が郵送
今年1月末になって、匿名の人物から市教委にUSBメモリーが郵送で届いた。
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そこには「リサイクルショップで買ったジャケットに入っていた」といった内容の手紙も。
なお、このUSBには、セキュリティ用のパスワード設定がされていなかったため、中身のデータが誰でも見られる状態だった。
『軽い』懲戒処分
札幌市教育委員会は「再びこのようなことが発生しないよう、あらためて個人情報の管理を徹底してまいります」などとコメント。
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北海道内では、教員による「生徒の個人情報漏えい」事案が多発している。
しかし、教員に対しては、減給1か月程度の『軽い懲戒処分』にとどまっているのが現状。