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松下洸平『フキサチーフ』 出版記念トークイベント開催! 松下は「もう1日頑張れる力を皆さんにお届けできれば…」


俳優・松下洸平が初のエッセイ集『フキサチーフ』の出版を記念してトークイベントを開催しました。イベントは機材トラブルで遅れて開始されましたが、松下は参加者を気遣いながらスタートしました。エッセイ集には36本の文章が収められており、書き始めた2021年からの忙しい日々や未知の未来について感慨深く振り返りました。特にお気に入りの章は『鬆』で、珍しい漢字に夢中になる話です。本書では、悩みや悲しみをそのままで終わらせず、最後に小さな希望を添える工夫をしていると語り、悲しみに対処するための力を読者に届けたいと述べました。松下はリアルとオンラインの視聴者に対しても温かな配慮を示し、イベントは終始和やかな雰囲気で進行しました。

16日、松下洸平・初のエッセイ集『フキサチーフ』(KADOKAWA)の出版記念トークイベントが、「HMV&BOOKS SHIBUYA」にて開催された。

まだ知らない自分がここに…

トークイベントは、会場の機材トラブルにより少し予定より遅れてスタート。

登壇した松下は、「この後予定がある方もいらっしゃると思うんですけど、大丈夫ですか?」と早速気遣う。

(撮影/山口宏之)

本書に収められた36本のエッセイを振り返り、松下はこう語った。

「2021年から書いていて、『ああ忙しい、忙しい』ばっかり言っているんです。でもこれからもっと忙しくなるのを僕は知っているから懐かしい気持ちになったし、その後に待っているたくさんの出会いと別れをまだ知らない自分がここにいて、不思議な気持ちになりました」。

『鬆』です

36本のうち、松下が一番気に入っている章は?

「『鬆』です」。

(撮影/山口宏之)

明朝、早起きしなければいけないのに、深夜iPhoneで延々と珍しい漢字を探し続けてしまう話だ。

「『麤』という漢字について、『こんなにたくさんの鹿に会ったのは、修学旅行で行った奈良公園ぶりだった』って書いていて、我ながら『うまいこと言うね!』と(笑)」。

「心が洗われる」といった声

本書の心温まる文章に、SNS等でも「心が洗われる」といった感想が多い。

「僕もそんなにいつも前向きなわけではないので、どの章もポジティブなことばかりではないです。悩んだり悲しいことがあったりするのは当たり前ですが、それだけで終わらせないようには努力していました」。

「最後に小さな光をちょっと置いて。それは、読み手のみなさんのためというよりは、自分のためだったのかもしれません」。

「悲しいことを悲しいままで終わらせてしまうと、そこから抜け出せなくなってしまう気がして……。悲しくても、明日頑張ろう。そういう思いをそっと残して終われるように、工夫していました」と松下。

もう1日頑張れる力

締めくくりは、「みなさん自身の心の中にもお守りのようにして、何かに悩んだり悲しい気持ちになったときに読んで、もう1日頑張れる力を皆さんにお届けできればいいなと思ってます」と、読者へのメッセージ。

(撮影/山口宏之)

トーク中も当選した会場のファンだけでなく、生配信を観る視聴者にも心を配っていた松下。

終始、和やかで温かさに包まれたイベントとなった。

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