国民生活センターは、海産物の電話勧誘や送りつけトラブルに関する相談が、依然として寄せられているとして、注意を呼びかけている。
しつこい電話や強引な勧誘
電話勧誘を受けた際に海産物の購入を断っているにも関わらず、事業者が一方的に「送る」と告げて電話を切るケース。
また、着信番号を変えて、何度も電話してくる業者など、執拗かつ強引な勧誘がみられると、国民生活センター。
なお、値段に見合わない『粗悪品』が送られてくるのが、この詐欺の特徴。
脅されるケースも…
具体的には、「『50周年記念で、サケの切り身やホタテ、松前漬けなどを格安で販売している』と電話で言われた」。
「断ったが、その後20回くらい電話が掛かって来た」。
「つい数日前には『格安なのに何で購入しないのか』と激怒され、来月商品を送ると脅された」(50歳男性)。
また、「海産物が代引き配達で届いたため、(夫が)代金を支払ってしまった」。
「納品書にクーリング・オフについて書かれていたので、業者に電話したが留守電になってしまい、電話がつながらない。どうしたらよいのか」(70歳女性)。
といった相談が、全国各地の消費生活センターに寄せられている。
女性の声で勧誘電話
取材班にも、昨年3月、0800で始まる番号から、女性の声で海産物勧誘の電話が掛かって来ている。
女性に「詐欺ですよね?」と伝えると、一方的に電話を切った。
その後、代引きで商品が届いたが、受け取り拒否。
電話番号、氏名、住所が業者にバレていたことになる。
家族間での情報共有も大事
かつて、通販で複数の業者から、海産物を何度か購入したことがあるため、そこから個人情報が漏れた可能性も。
取材しようと、着信履歴にあった番号に何度か電話をかけたが、応答はなかった。
なお、国民生活センターは、不要の場合はきっぱりと断り、一方的に代引きで商品が届いた場合には、受け取り拒否をするようにアドバイス。
家族と同居している場合には、家族間で情報を共有しておくことも大事だ。