鹿児島県教育委員会は10日、公立学校に勤務する、3人の男性教諭に対する懲戒処分を公表。
なお、鹿児島県内では教職員の懲戒処分が、過去5年で最悪ペースとなっている。
意味不明な言い訳
県教委によると、県立学校の男性教諭(53)は今年4月、女性の体を触ったり、性的な発言をしたりするなど、セクハラを繰り返した。
女性の関係者が、学校に通報し、事案が発覚。
教諭は、教委の聞き取りに「(女性への)気遣いのつもりだった」と、意味不明な言い訳をした。
なお、教諭は減給6か月の懲戒処分となった。
被害教諭が管理職に申告
また、県立学校の教諭(34)は、同僚教諭に対して「ハグしたい」と発言したり、抱きついたりした。
同僚教諭が、管理職に被害を直接申告。
教委の聞き取りに、教諭は「不快に感じていると認識していなかった」と語った。
男性教諭は減給3か月。
「生徒になめられてはいけない」
さらに、公立中学校に勤務する男性教諭(47)は、今年2月と5月ごろ、生徒を指導する際に、胸ぐらをつかんで廊下に連れ出した。
その際、生徒を壁に押し付けて、威圧的に叱責する体罰を行った。
被害生徒は、計2人。
なお、この行為は、教頭に目撃されていた。
教委の聞き取りに「生徒になめられてはいけないと思った」と教諭。
教諭は、減給3か月の懲戒処分。
同様のコメントを繰り返す教委
なお、鹿児島県内の教職員に対する、今年度の懲戒処分は17件。
過去5年間で最も多かった2020年度の11人を、すでに上回っている。
鹿児島県教育委員会は「専門家の協力を得るなどして、研修を充実させる」とコメント。
不祥事が起きる度に、同様のコメントを繰り返す教委。
しかし、研修だけではどうにもならない危機的状況にあることを、十分に認識すべきだ。