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医療現場での人手不足深刻化 現役医師がその実態をレポート


日本の医療問題の一番大きな問題は、人手不足といわれている。

実際の医療現場での医師、看護師不足について紹介する。

医師の人手不足

まずは医師の人手不足だが、都会の病院では医師の数は足りていることが多い。

地方病院、田舎病院での医師不足が顕著だ。

毎日のように、日本のどこかの地方病院で、常勤医がいなくなって地元の人が困っているというニュースを、よく目にする。

実は医師の業界で、きちんと地方に医師が行き渡るように、さまざまな施策が行われている。

地方病院に〜年間勤めたら学費を減額する、補助金を出す、などだ。

また、田舎の病院は、概して給与を高く設定して医師を確保しようとしている。

しかし、基本的にはお金で解決しようという試みが多い。

また、指導体制や、いわゆる高度な医療も都市部の方が整っている。

このような状況下で、田舎勤務の医師を増やすのはなかなか難しい。

看護師の人手不足

看護師の人手不足は、医師よりも顕著だ。

都会でも田舎でも、慢性的に人手不足になっている。

原因として、労働の過酷さに見合うだけのやりがいや、給与が不足している、

すでに、人手不足の中で少人数に勤務の負担が過剰になっている、などがあげられる。

特に、夜勤の看護師が不足している。

60人もの患者が入院している病棟で、夜勤が2人しかいないなどという例もある。

このような状態で、患者の安全な適切な医療を提供できるのだろうか。

患者の中には、混乱して夜中に暴れ回ったり、必要な点滴を抜いたり、別の患者と喧嘩したり、暴力事件沙汰になることもある。

そしてベットから転落し、頭を打ったり、骨折したりしてしまう患者もいる。

こうなると、最近では医療訴訟になり、病院側が負けてしまう。

看護師などの関係者も含め、少なからずダメージを負って退職してしまうこともある。

患者のためにも…

病院の人手不足はもはや病院ごとの問題ではなく、医療界全体での問題だ。

政府や病院グループ単位で、何かしらのアクションを起こさなければ、患者にも医療界にも損害が出るばかりだ。

今後の改善を切に願う。

執筆者:あやたい

医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。

日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。

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