(写真提供:よしさん)
振り袖姿の女性二人。その間で、不満げな表情を隠そうともせずに座る保護犬のクーちゃん(メス・推定3歳10ヶ月)。Twitter上では、クーちゃんに同情しつつも、思わずほほ笑んでしまう人が続出している。
トレンドニュースキャスターは、「現在は過保護犬クーの日常(@coo_nana03)」のアカウント主である、よしさんに話を聞いた。
すね顔の理由
(写真提供:よしさん)
写真を見てわかるように、明らかにクーちゃんはすねている。
飼い主である、よしさんが成人式で、まったく構ってもらえなかったのが原因のようだ。
「写真を撮る前、撮ってる最中、撮り終えたあと、ずっとすねてました。その日に撮った写真で、クーは全部すねた顔をしてます」と、よしさんは言う。
最後の1匹
(写真提供:よしさん)
2018年から2019年にかけて、宇都宮動物園の関係者出入口前に、三度にわたり全部で20匹の子犬が捨てられた。その後、宇都宮動物園は子犬を保護し、里親を募集。
よしさんは、宇都宮動物園へ足を運んだ。
「最後の1匹で寂しそうにしていて、帰ろうとしたときに、『おいていかないで』と言うように、クーンと鳴いたんです。幸せにしてあげようと思いました」と、当時のクーちゃんの様子を振り返った。
今、クーちゃんは、よしさんと幸せな日々を送っている。
「クーが家族になってからは、クー優先の生活に変わりました。もう寂しい思いをさせたくないですし、幸せにしてあげたいです」と語った。
また、「クーは、私がつらいとき、いつもそばで支えてくれます。クーがいなかったら今の自分はいないと思います」と話す。
普段はマイペース
(動画提供:よしさん)
「普段の性格はマイペースで、行動の一つ一つがゆっくりなので、よくシニア犬に間違えられます。ツンデレで、自分から甘えてくるのに人間からデレデレしにいくと、嫌な顔をしたり手で突き放してきたりします」と言う。
最後に、「名前の由来は、保護しに行ったとき、『おいていかないで』と言うように、クーンと鳴いたからクーです」と語った。
(取材・文 松浦悠汰)