
ネットフリックスとの再契約を発表した英国のヘンリー王子(40)とメーガン妃(44)夫妻が、1997年に自動車事故で亡くなったダイアナ元妃に関するドキュメンタリーを制作中であると報じられた。英デイリー・メール紙などによると、夫妻はダイアナ元妃の没後30周年に合わせ、2027年の公開を目指しているという。
2020年に英王室を離脱して米カリフォルニア州に移住した夫妻は、ネットフリックスと5年1億ドルの大型契約を結んだ。しかし、この5年間で発表した番組は王室離脱を追ったドキュメンタリー「ハリー&メーガン」以外は視聴率が振るわず、惨敗。ネットフリックスは契約を更新しないと見られていたが、優先的に夫妻の企画を実行するかどうか判断する「ファーストルック契約」という形で再契約した。
契約更新に伴い、メーガン妃のライフルスタイル番組「ウィズ・ラブ、メーガン」のシーズン2や12月のクリスマス特別番組などの制作が発表されたが、新たな企画の中にヘンリー王子の母ダイアナ元妃のドキュメンタリーも含まれていると伝えている。
「ハリー&メーガン」以降ヒット作がないネットフリックスにとって、視聴率獲得の大きな武器になることから王子がやりたいと言えば、喜んで協力するだろうと関係者は述べている。これまでのようにネットフリックスは夫妻の企画すべてに対してゴーサインを出すことはないため、夫妻にとって背に腹は代えられない状況になっている。
しかし、元妃が亡くなった時わずか12歳だったヘンリー王子は、母の死が自身に与えた深い影響について度々語っており、回顧録でも葬儀で棺の後ろを歩いた時のトラウマをつづっていただけに、「亡くなった母親を金もうけの道具に使うなんて」「彼らにはもう、ダイアナ元妃しかネタが残っていない」「亡くなってからもうすぐ30年。安らかに眠らせてあげられないの?」など批判が相次いでいる。(ロサンゼルス=千歳香奈子)