
人気バンド、スターダスト☆レビューが17日放送のNHK「SONGS」に出演し、がん闘病のため休養中だったパーカッションの林“VOH”紀勝(65)もステージに立ち、メンバーとともに3曲の演奏を披露した。
冒頭のスタジオシーンで、MCの大泉洋から3人での出演であることを聞かれると、根本要が「パーカッションのVOH林が3年前に喉頭がんになって、それであいつは『治す』という思いで自分の思い出、その間、頑張ってくれと言われてるんで、ここはフルで頑張って」と説明。番組後半では、ライブで等身大パネルを縦、代役を立てずにツアーを行ったことや、昨年5月に約2年ぶりにステージにあいさつに立ち、根本が泣き崩れる場面なども紹介された。また、現在は月1回程度、時間を限定して演奏に参加している状況も説明された。
その後、スタジオライブで、根本から「欠かせないメンバーを紹介します」との言葉とともに林が登場すると、観客からは大歓声があがり、涙を流す人も。「VOH林が『短時間の演奏ならば』と、SONGSのためにステージに上がりました」とナレーションで補足された。
声帯摘出をしている林は、発声を補助する人工喉頭器具をのどに当てて「こんにちは~」とあいさつ。根本が「やっぱり、闘病、3年半?」としみじみ語りかけると「そうだね」と返した。根本は「これね、やっぱり声帯を取るっていうのはね、精神的な落ち込みも大きかったんだと思うんだ。でも彼はバンドの一員として、そしてパーカッショニストとして、まだまだスターダスト☆レビューに必要だ、ってことを僕ら、そしてお客さんも伝えてくれたんだよね。そしてこうやって戻って来てくれて」と語った。
さらに根本は「『VOH、とりあえずテレビ出るか?』って聞いたら『まだ早いかも』って。『NHKだぞ?”』『あ、出る出る出る出る…』って」と、出演にまつわる林とのおちゃめなやりとりを明かした。林は「NHKはいろんなところで見てる人がいるから、ここでお礼も言いたかったし。だから…今日は出していただいてありがとうございます!」と呼びかけ、あらためて大きな拍手が送られた。
その後、「夢伝説」「今夜だけきっと」「めぐり逢えてよかった」の3曲を演奏。林は着座しながら演奏を終えると、満足げな表情でほほ笑む姿も映された。