
氷川きよし(47)が15日、ロームシアター京都で、全国ツアー「KIYOSHI HIKAWA+KIINA. Concert Tour 2025~KIINA'S LAND~」の京都公演を行った。
同公演で、16日に配信リリース(CDは9月3日発売)される新曲「白睡蓮」を初披露した。同曲の作詞を担当した松本隆氏も駆けつけ、客席から見守った。16日は松本氏の誕生日でもあり、氷川はステージ上から祝福。客席からも大きな拍手が贈られた。
同曲は作曲をGLAYのTAKURO(54)、プロデュースを亀田誠治氏というまさに日本を代表するヒットメーカーが集結して作り上げた壮大なバラード。
喪失と再会、そして来世への祈りをつづった歌詞を、情感豊かに表現する氷川の歌唱に、客席には感動の波が広がっていった。
初めて生で聴いた松本氏は「まさにジャストフィットという感じでした。とにかく歌が素晴らしい。今、ここまで歌えるシンガーはあまりいない」と称賛。「KIINA.はスターでありながら本当に性格も素晴らしく、真っすぐ正直に生きている」と続け、「KIINA.と何度か話をしている中で、普通の睡蓮(すいれん)とは違って、花の先がとがっている白睡蓮が浮かんできました」という。
また、「TAKURO君の曲も最高です。『赤いスイートピー』と『白睡蓮』を合わせて“紅白”。年末の大舞台でも聴きたいと思いました」とエールを送った。
同ツアーはデビュー26年目のスタートとして5月8日、埼玉・ウェスタ川越で開幕。「KIINA'S LAND」と名付け、演歌、ポップス、ロックとジャンルを問わず歌いたい歌、見せたい世界を見せる、表現者としての現在地を明確に示している。
コンサートを終えた氷川は「松本先生に見守られながら歌えているという感覚があって、安心して歌えました」とした。「『白睡蓮』は来世という歌詞が出てきます。47年間生きてきて、たくさんのお別れがありました。きっとみなさんにも大切な人を亡くした経験があると思う」といい、「でも、この曲は再会の願いを歌っているので救われる思いがします」とした。
「たくさんの方の心に寄り添うような、そして皆さまの生活のバネになるような作品になってくれたらうれしいです」と続け、「尊敬する松本先生とTAKUROさん、プロデュースの亀田誠治さんからいただいたこの歌を、大切に歌い続けていきます」と語った。
22日には「作詞活動55周年松本隆名曲集」をテーマにしたNHK歌番組「うたコン」で、「赤いスイートピー」「白睡蓮」をテレビで初披露する。