
俳優の大森南朋(53)が9日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜午後1時)に初出演。父の俳優で舞踏家の麿赤兒(82)とのエピソードを語った。
大森は高校生の頃、ギターを弾き始め「ミュージシャンにでもなりたいなと思ってはいたんですけど」と回顧し「難しい世界でもありますし…。それは才能の問題でもあるとは思うんですけど、断念しまして」と打ち明けた。
そして「フラフラしている時に、父親に『せっかくだったら、お前ちょっとやってみるか?』みたいなことを声かけていただいて。少しずつ映画の現場とかVシネマの現場とか行かせていただいて…っていう感じですかね」と、役者の道を進むきっかけを父が作ったことを明かした。
その頃を振り返り大森は「やっぱりアルバイトしながら俳優の仕事をしていたりすると、アルバイトの給料が入らなくなって。俳優の仕事のギャラっていうのは3カ月とか遅れて入るんですね。それでどうしても生活が立ち行かなくなってしまって『すぐ返せるので、20万円だけ貸してくれないか』って言って、父親のところに借りに行ったら、封筒に10万円しか入ってなくて。『10万円じゃ、ちょっと足りないんですけど』という話をしたら『もう、わしにはそれしかないんじゃ』って言われて。それで、まあまあ…『絶対、来月返せよ』って言われて、10万円でなんとかするかと思って、なんとかしてたんですよ」と振り返った。
そして「でも、まあ、さすがに親子で初めてお金も借りたし、このまま子どもとしては踏み倒してやろうと思ってたんですね。だけど、次の月からの取り立てが非常に厳しくてですね。持ちたての携帯電話に、毎月ちゃんと、きっちり電話が、あの声色でかかってくるので…すぐ返しました」と打ち明けた。
そしてMCの黒柳徹子(91)が「下積みの息子を父は…、お父さまは、どんなふうに思っていらしたようですか?」と尋ねると、「いや、どうなんですかね。なんか『勝手にやれ』と言われてましたけど、でも、やっぱり少しは気にかけてはくれてるような気もしましたけど。ドラマとかで主演とかメインとか、映画でそういうのをやったりするようになった時とかに、『おう、見たぞ』とか。特に感想は、いいも悪いもなく。見てくれるだけで、まあ、いいかなみたいなところはありましたけど」と、父について思いを明かした。