
歌手松山千春(69)が29日、FM NACK5「松山千春 ON THE RADIO」(日曜午後9時)に生出演。7月3日に公示される参院選(7月20日投開票)の焦点になる消費税について私見を述べた。
各政党の公約を「その場しのぎ」とした上で「今、物価高だから。関税がどうなるか分からないから。という形で賃金のこともありますし。やっぱり物価高が一番大きいのかな? いろんなやり方を考えてくれていますけど」と切り出した。
「俺が不思議なのが、みんな減税減税。確かに減税されることは悪いことではないだろう。しかしながら、日本の今年度の国家予算が115兆円か。税収が70兆から80兆。自民党の方から税収が入ってきてるぞ、みたいなことがあって。給付にするかとか、減税にするかっていう話になったんだけど」と現状を説明。
「税収が上ブレしたっていっても国家予算の115兆円に達してないんだから。そんなことやってる場合かな。どの政党もだぞ。思うんだよね。例えば何万円給付するとかよ」と続けた。
そして「もうちょっと国家予算、それと我々がですよ、第1回東京オリンピック、1964年から毎年毎年借金してきて。国の借金が1500兆円近くある。これ考えたら、ここで2兆3兆使って。また何十兆円赤字だった。これでは元も子もない。本末転倒だと思うからな。税収が上がったら、それはいいじゃないか。そしたらなるべく借金しないように予算入れてくれよと。それがちょっと上がったら、いかにも余ってるみたいにさ。そんな言い方ないだろ」と語った。
さらに「中には消費税廃止しろとかな。消費税って10%で約20兆円の税収があるんですよ。これ、20兆もし廃止しろって言ったら、今まで80兆ぐらいあった税収が60兆まで落ちるんだよ。115兆円の予算に関したら、50兆も足りなくなる。これちょっと難しいですね」と語った上で「消費税というのは、自分はいい税だと思ってますし、これから将来もなるたけ上げないように。10%のままでいってもらいたいし。もし法人税とか所得税とか、我々身近な税金がどーんと上がるようなことがあったら、消費税を15%にするとか。そっちの方にしていただいた方がいいかなと」と私見を述べた。
「我々個人としては負担が大きくなるけど、会社とかいわゆる遠くから考えれば、自分たちの賃金がよくなるっていうことを考えれば、そっちの方がいいんじゃないかなって思ったりなんかするけどな」と続けた。
その上で「世界で消費税率が一番高いところでも25%とか、そのへんだろ。そうやって考えたら、日本はまだ10%」と補足した。
ハンガリーの消費税率は27%で、クロアチア、デンマーク、スウェーデンなどが25%で続く。