
俳優役所広司(69)が16日、大阪・関西万博会場で衣料品大手ユニクロのチャリティーTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」3周年記念トークショーに登壇した。イチロー氏の愛犬「一弓」誕生の秘話を明かした。
20日の「世界難民の日」に先立ち、ユニクロを運営するファーストリテイリング社が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とのグローバルパートナーシップのもと、国連パビリオンで難民支援に関する共同展示を行っている。20日には、利益の全額を寄付するチャリティー支援Tシャツ「PEACE-」の新コレクションを発売する。
新たなコラボレーターとして参加した役所は「『PEACE FOR ALL』が始まった頃から、Tシャツのファンで難民の支援にもなる。着ると誇らしい気分を味わっていた。結構持ってるんですよ」。
ファーストリテイリング社の柳井康治氏が制作し、自身が主演した映画「PERFECT DAYS」が縁で、今回の企画に参加。Tシャツには同映画のカットがプリントされ、「もっと画力があれば、自分で絵を描いたかもしれないんですが、どうも柳井さんもそれをすすめない」と笑いながら、「『今度は今度、今は今』というセリフがあって、未来や過去で思い悩むより、今この瞬間を大切に生きていれば悩みも痛みも消えていく。映画の中でシンプルですが、記憶に残るセリフだったので入れさせてもらった」とデザインに込めた思いを語った。
今回、ともにコラボレーターに加わった元メジャーリーガーで、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏との縁にも触れた。
「オリックス時代から大ファンで応援していた。シアトルマリナーズに移籍される頃から、イチローさんのドキュメンタリーのナレーションを何年間かやらせてもらった。イチローさんの愛犬のタロウという柴犬がいて、『シアトルには持って行けないので、子供を持っていきたい』と言っていて、うちの柴犬がメスだった。『タロウとうちの子で結婚させて子供を持っていきませんか』と話をしたら、やろうやろうとなって。しばらくタロウが来て、結ばれて生まれた子が『一弓』という子が生まれた。シアトルにも会いに行ってました」と笑顔で明かしていた。