
歌手松山千春(69)が15日、FM NACK5「松山千春 ON THE RADIO」(日曜午後9時)に生出演。石破茂首相が13日に、物価高対策の一環として国民1人当たり一律2万円の給付を夏の参院選公約に盛り込むよう自民党に指示したことについて、私見を述べた。
「1人2万円、子どもに対しても2万円、生活困窮者に対してはさらに給付。これ、果たしていいことなのか、どうなのか?」と投げかけた上で「俺は正直言って、別に2万円は欲しくないです」と断言。「俺たち、何とか食ってけますから、本当にやってけない人に手当をするというなら、それはおやりくださいと。我々も願います」と語った。
続けて「けど、普通に稼いでる、生活している人間にじゃあここで2万円、子どもがいるんだ2万円…これで何をしたいわけ? 物価が高いからといって、現金もらっても、それより物価を抑えることの方に努力するのが政治じゃないですか」と指摘した。
「集めた税金をみんなに何万円と渡すのは、それは政治ではないと思いますよ。よくよく石破総理は考えてもらいたいと思います」と語った。
石破首相が13日に発表したのは、国民1人当たり一律2万円の給付と、すべての子どもと、低所得の住民税非課税世帯の大人には1人2万円をさらに上乗せし、計4万円とする内容。夏の参院選公約に盛り込むよう自民党幹部に指示したほか、公明党と共通の参院選公約とする意向も示した。
参院選の「目玉公約」の位置づけとなり、参院選へ向けて物価高対策に取り組む姿勢を示すことで、支持拡大を目指す狙いがあるとみられるが、野党が批判しているほか自民党内でも疑問の声が出ている。