
歌舞伎俳優坂東玉三郎(75)が12日、京都・南座公演「坂東玉三郎特別公演 竹久夢二生誕百四十年記念」(22日まで)の初日を迎えた。
口上では、たくさんの拍手と「大和屋!」という大向うに迎えられ、鮮やかな金びょうぶの前に裃(かみしも)姿で登場。1984年(昭59)に新橋演舞場、中日劇場で上演された「夢二慕情」を新たに撮り下ろした映像作品について「映像『夢二慕情』で竹久夢二さんの歴史をご覧いただきましてから、続けて『長崎十二景』をお楽しみいただくことで、竹久夢二さんのことをよりお分かりいただけることと思います」と紹介した。
多くのファンが、歌舞伎界を代表する女形である玉三郎と、美人画で一世を風靡(ふうび)した、大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二の融合によって描き出される優美な世界に酔いしれていた。