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掛布雅之氏が語る長嶋茂雄さんの思い出 結婚式のスピーチで「掛布ファンの1人だ」


阪神OB会長の掛布雅之氏が、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの思い出を述懐。長嶋さんの活躍が掛布氏の野球を始めるきっかけとなったと語り、現役最初のシーズンでの共演を「宝物」と振り返る。長嶋さんは、掛布氏の結婚披露宴でも「心からの拍手を送る掛布ファンだ」と語り、電話越しの素振り指導やライバルチームながら温かい助言で掛布氏を支えた。長嶋さんの指導法は、音を聞いてスイングを評価する独特なものであり、松井秀喜氏にも同様のメソッドを用いたとされる。番組では解説中のアイスクリームエピソードも披露し、スタジオを盛り上げた。

掛布雅之氏(2025年3月5日撮影)

阪神OB会長の掛布雅之氏(70)が7日放送のMBSテレビ「せやねん!」(土曜午前9時25分=関西ローカル)に出演。肺炎のため亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの思い出を語った。

現役時代の長嶋さんの活躍が、本格的に野球に取り組むきっかけになったという掛布氏。「僕は剣道だとか水泳をやろうと思っていました。『防具と野球用品どっちが欲しい?』とおやじに言われて、僕は長嶋さんに憧れていましたので、野球を取ったんですよ。だから長嶋さんがいなければ、たぶん野球をやっていなかったと思う」と語った。

掛布氏のプロ1年目、1974年(昭49)は、長嶋さんの現役最後となったシーズンで、「僕は長嶋さんと現役が1年かぶって、同じグラウンドで野球をできたっていうのが僕の宝物なんですよ。憧れの方とまさか同じ甲子園で、ですよ」と回顧した。

さらに、「僕の初ヒットが巨人戦なんですよ。左中間に抜いたんです。ツーベースなんですけど、長嶋さんが待ってるんですよ、サードで。『来なさい、掛布くん』って。どうしますか? 行きますよね。僕も間違いなく行ってしまったんですよ。(長嶋さんが)『アウトだよ』って」と笑いを誘い、「でも、一番うれしいアウトでした」と懐かしんだ。

長嶋さんは同じ千葉県出身で同郷の掛布氏を気にかけており、掛布氏の結婚披露宴でスピーチも行った。

「(ライバルチームの)監督ですよ。なのに『掛布くんには数多くホームランを打たれて悔しい思いをした。ただ、掛布くんは郷土の生んだ後輩なんだ。誰にも負けない拍手を心の中で送っている掛布ファンの1人だ』って言ってくれた。僕、涙出てきまして…」と打ち明けた。

掛布氏が不調に陥っていた際には、長嶋さんが知り合いの記者を通じて掛布氏に連絡。「長嶋さんから電話がかかってきまして。電話越しで(バットを)『振れ』って言うんですよ」。

そこで、受話器を顔と肩で挟んで素振りをしたところ「『もっと真剣に音を聞かせてくれ』って言ったらしいんです。(その時の様子を見ていた)うちの女房が、『本当に真剣に1回振った』って。そしたら長嶋さんがその音を聞いて『それでいいんだよ』って…」とアドバイスを受けたという。

長嶋さんは、同様に松井秀喜氏に対しても素振りの音を聞いて指導していたそうで、「遠征先に行って、ホテルで必ずバットを振らせるらしいんです。長嶋さんはユニホームをあちらこちらに脱いで、松井選手のバットスイングを一切見ていない。でも奥の方で、『松井、それだ!』って言うらしいんです。音で。そういう感覚の方なんです。それで大きな力で背中を押されるような感じになるんです」と語った。

また、掛布氏と長嶋さんが一緒に、野球中継で解説を担当したことも。「たぶん長嶋さんは、掛布にしゃべらせようという気遣いだと思うんですよ。誰かに『アイスクリームを買ってきて』って頼んだんですよ。(放送中に)アイスクリームを食べてました」とおちゃめなエピソードも明かし、スタジオを沸かせていた。

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