
サザンオールスターズ桑田佳祐(69)が5月31日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)に生出演し、5月29日の東京ドームで千秋楽を迎えた全国ツアーを振り返った。
サザン6年ぶりの全国ツアー「LIVE TOUR2025『THANK YOU SO MUCH!!』」は、能登半島地震の被災地への思いを胸に石川県からスタートし、13カ所26公演でバンド史上最多の60万人を動員した。桑田は「夢のような5カ月間でした。さびしいです。喪失感ですか、これが大きいですね」と振り返った。
その後、セットリストの話題に。82年のアルバム「NUDE MAN」収録の「逢いたさ見たさ 病める My Mind」がツアーを通して1曲目だったことについては、リハーサルの前から決まっていたとし「静かな登場の仕方をしようと思ったんですよね。メンバーが出てきて、幕が開くとかドカンとした始まりじゃなくて、ゆったりと歩いて出てくる」と明かした。
さらに「この曲イントロがないんですよね。キーもあまり高くないというのも、私的には有利な点で、声ならしと言ったらお客さんに失礼だけど、モニターチェックと言ったらこれもまた失礼ですけど、そういうことも1曲目って意外と重要なポイント」と、バンド側の事情も語った。
さらに「ため息っていうのがあるんですよ『はぁ~…夜ごと…』。レコードに入っているんです、82年の」と、オリジナル版が、「ため息」で始まることを紹介。「(ツアー)後半の方なんです。ため息やってなくて」と、開幕当初は再現していなかったことを告白すると、途中から取り入れた理由について、メーク担当の男性からの「ため息入らないんですか?」との一言がきっかけと説明。「あ、忘れてた、と思って」と振り返った。