
歌手郷ひろみ(69)が24日、埼玉・サンシティホール大ホールで、郷ひろみ2025年全国ツアー「Hiromi Go Concert Tour 2025 "70 YEARS a GO!"」初日公演を行った。
唯一無二のエンターテイナーとして常に輝き続ける郷。バックスクリーンにライブタイトルが流されると、会場は色とりどりのペンライトが振られた。全身にスワロフスキーをあしらったド派手な紫のセットアップにシルバーシューズ。文字通り“常に輝き続ける”姿で登場すると、会場は大歓声に包まれた。
オープニング曲は28日発売の新曲「最強無敵のDongDongDong!」をステージ初披露。ひずんだギターサウンドで始まるのロックナンバーだが、キャッチーなサビと印象的なダンスは新たな代表曲を予感をさせた。
すでに曲を覚えているファンは、郷の振りに合わせてペンライトを振った。「本当にどうもありがとう。涙がチョチョ切れる」と感慨深げに話し、「もう、びっくりしたね。みなさん、振りが完璧ですよ! それに驚いてマイクを倒しそうになった」とほほ笑んだ。
同ツアーは「復刻と進化」がテーマ。「10代の僕と今の僕が共演してる。そんな感じでお届けしたい」とし、往年の名曲は現代風にアレンジして披露した。
コンサート中盤で「重大な発表があります」と切り出すと10月18、19日、東京・日本武道館でのライブを発表。大歓声に包まれると会場に頭を下げ、「こんなに喜んでいただけるなんて!」と感激。18日は70歳の誕生日で、同所では22年12月の「50周年ライブ」以来となる。
50周年時は50曲を歌った。「まだ、全国ツアーのことで頭がいっぱいで何も決まっていない。さっき聞いた」としつつも、「2日間違うショーをやろうかなと思っている。内容はまだ決まっていないけど、楽しみに待っていてください」と呼びかけた。コンサート前の取材では「漠然とだけど、1日目に35曲、2日目に35曲の70曲で…」と話した。
その取材では「今はダイレクトにファンの声を聞ける時代。だから、ファン目線に立って作り上げたショーになっています」と説明。また、「目に見えないところで苦労してる」と明かした。食事、運動はもちろん「質の良い睡眠を取るように心がけている」とし、それが「声を守ることにつながっている」と語った。
この日は、約2時間で代表曲「GOLDFINGER '99」「言えないよ」など全22曲を披露。デビュー曲から最新曲までのヒットパレード状態で1600人のファンを魅了した。全36公演で約8万人の動員が見込まれる。 “黄金の60代”を過ごした郷。「70代はプラチナで、80代はダイヤモンド」と称し、「体が動く限り走り続けます」と誓った。【郷ひろみ】