
コメをめぐる一連の失言で辞任不可避とみられていた江藤拓農相は21日朝、首相官邸に入り、石破茂首相に辞表を提出した。石破首相は辞表を受理した。
関係者によると、後任として、小泉進次郎元環境相(44)の起用が有力となっった。
進次郎氏は前日20日、江藤農相の不適切発言について問われ「コメはもちろん買ったことがあります」などとコメントしていた。X(旧ツイッター)では、進次郎氏の起用有力を受け、「進次郎構文」にまつわる書き込みが相次いでいる。「進次郎構文」とは「AならばA」といった独特の言い回しで、かねてネット上では注目されていた。
「進次郎構文がまたはかどるな 米がないのは米がないからなんです とか」「進次郎構文への期待値の高さよ」「農業の未来に進次郎構文という名の新たな肥料が撒かれようとしている。果たして新芽が出るのか雑草が生い茂るのかが見どころ」「また #進次郎構文 が盛り上がっているけど今回で『進次郎構文・シーズン5』くらい?」「どんな進次郎構文が出るか にしか興味がないw」「進次郎、斎藤元彦や石丸に比べれば性根はいい人なのかも。元彦構文、石丸構文はいじりたくもないわ。性根はいいに越したことは無いけど、、、」などと書き込まれていた。
また一般ユーザーの中には、実際に今回の“コメ騒動”を生成AIを通じて「進次郎構文」化する人も出現。「米不足問題ね、これはつまり、米が足りないってことなんですよ。なぜ足りないかというと、米が足りていないからなんですね。で、足りない米をどうするかっていうと、米を増やすか、足りない分をどうにかするか、なんですよ。結局、米不足を解決するには、米が不足しないように、米をちゃんと確保する、そういうことが大事なんじゃないかって思うんですよね」などと例を示した。
進次郎氏の起用には、江藤氏の失言で失墜したコメ価格をめぐる国民の信頼回復のほか、持ち前の発信力で国民にアピールすることへの期待も、石破首相にはあるとみられる。一方で、高騰するコメ価格の安定化は容易ではなく、進次郎氏にとっても手腕が問われる、新たな正念場にもなりそうだ。