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吉沢亮「胸に来る」横浜流星「役者やっていて良かった」カンヌ映画祭監督週間で「国宝」公式上映


第78回カンヌ映画祭の監督週間で、李相日監督の映画「国宝」が公式上映されました。主演の吉沢亮と横浜流星がフランス語であいさつし、175分の上映後に約6分間のスタンディングオベーションを受けました。吉沢と横浜は、役者としての喜びを示しつつ、観客の反応に胸を打たれたと語っています。「国宝」は吉田修一氏の小説を原作とした作品で、歌舞伎役者の人生を描いています。ジュリアン・レジ氏はこの作品を「最近では見ないメロドラマ」と紹介し、キャストの努力を称賛。李監督は吉沢・横浜・渡辺謙と共にカンヌの舞台に立てることを喜び、観客に感謝の意を表しました。

カンヌ映画祭監督週間に出品された「国宝」の公式上映に参加した、左から李相日監督、吉沢亮、横浜流星、渡辺謙(C)Kazuko Wakayama

フランスで開催中の世界3大映画祭の1つ、第78回カンヌ映画祭の監督週間に出品された「国宝」(李相日監督、6月6日公開)の公式上映が現地時間18日、行われた。

主演の吉沢亮(31)と横浜流星(28)は、上映前に「ボンジュール!」とフランス語であいさつ。820人の観客と175分間、ともに本編を鑑賞し、約6分にわたるスタンディングオベーションを受けた。吉沢は「我々がこの作品に込めた熱量みたいなものをしっかり受け取ってくださって、これだけの盛り上がりを見せてくださり、すごく胸に来るものがありました」、横浜は「見終わった後の鳴りやまない拍手、あの光景はこれから先も忘れないと思いますし、本当に役者をやっていて良かったなと思える瞬間でした」と感激した。

「国宝」は作家・吉田修一氏の同名小説の映画化作品。吉沢は任侠(にんきょう)の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生をささげた主人公・喜久雄を演じた。抗争で父を亡くした喜久雄を引き取る上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎を渡辺謙(65)半二郎の実の息子で、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介を横浜が演じた。正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる2人が、ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていく中、多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせていく物語。

監督週間のアーティステック・ディレクターのジュリアン・レジ氏からは上映前に「最近では、なかなか見ないメロドラマで、半世紀に及ぶ日本人の歌舞伎役者の半生を描いた作品です」と紹介。「そしてこの作品の特徴といえるのが、歌舞伎役者でもなく女形でもない、日本映画界のスターの人たちが1年半かけて稽古をし、歌舞伎を再現しつつ、さまざまな人たちに歌舞伎を理解していただけるような映画になっています」と製作過程まで説明した。李相日監督(51)は、吉沢と横浜、渡辺に視線を送り「ジュリアン氏が紹介してくれましたけれども、彼らの献身と努力がなければ歌舞伎の映画に真実味を持たせることはできなかったので、そんな彼らとこの場に立てることを非常にうれしく思っております。ちょっと長い映画ですが、どうか最後まで楽しんでください」と観客に呼びかけた。

吉沢も「僕と流星が1年半かけて歌舞伎というものと向き合って、どうにか完成させた作品です。皆さまがどのようにこの作品を観てくださるのか、非常に不安もありますが、すごく楽しみにしております。今日は最後までお楽しみください」と続いた。横浜は「映画人としての憧れの地、カンヌに来ることができ、非常にうれしく思っております。日本の伝統芸能を題材にした人間ドラマが皆さまの心にどう届くのか、非常に楽しみにしております。上映を楽しんでご覧ください」とあいさつした。

上映後、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、歌舞伎の大向こうさながらに、吉沢が演じた主人公の名「KIKUO!」と感性が飛び交った。4人は手をとりあい、高く上げ、満席の観客に感謝。吉沢と横浜は熱い抱擁を交わし、李監督と渡辺は握手した。同監督は「最後の最後で、ものすごくちゃんと我々が込めたものがすべて届いている、伝わっているという感触がダイレクトにあって、震えが来る感じがしました」と感激した。

監督週間は、カンヌ映画祭に併設して開催される独立部門で、フランス監督協会が主催する。

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