
役所広司(69)が18日、東京・丸の内TOEIで、同館の閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」の一環として行われた、2018年(平30)の映画「孤狼の血」(白石和弥監督)上映後舞台あいさつに登壇した。
劇中で、役所が演じた呉原東署の“マル暴”刑事・大上章吾巡査部長らが、養豚場で豚のふんを口に詰め込まれるシーンが描かれるが、トークの中では豚のふんについても話が及んだ。役所は「豚のふん、食わされるところですね。小道具さんが『チョコレート味にしますか? メープルシロップ味にしますか?』と言ってくれて。できれば、おいしくしてあげようと思ったんでしょうね。メープルシロップ味にしてもらいました」と笑いながら振り返った。白石和彌監督(50)は「僕は試食しましたけど、決しておいしくはなかった。おいしすぎてもしないしづらいだろうなと、苦味のあるコーヒーを混ぜた」と補足した。
ただ、養豚場には本物の豚がおり、司会のフリーアナウンサー笠井信輔(62)は「あの豚から出てくるの(ふん)は、本物でしょ?」と確認した。白石監督は「あれは、そう(本物)でしょうね」と言い、笑った。
撮影は、鶏の養殖場だったところを改造し、食用豚を借りて行ったという。白石監督は「(豚は)普段、もっと狭いところにいるけど、10何頭だとパラダイス。ストレスがなかったと聞いております。3、4日、いてもらった」と豚の撮影を振り返った。撮影後、食用にされる豚が撮影現場を離れる際は、スタッフがトンネルを作って「ありがとう」と感謝したという。