
シンガー・ソングライターの杏里(63)が、2017年(平29)7月にリリースした、キャリアで初めてスタジオ一発録音したライブアルバム「FUN TIME」を、アナログ盤として7月16日にリリースする。
「FUN TIME」は、17年に開催したライブハウス・ツアーのセットリストを、ツアーメンバーの小倉泰冶(キーボード)小松秀行(ベース)ケニー・モズレー(ドラムス)吉田サトシ(ギター)ゲイリー・アドキンス(ボーカル)斉藤ノヴ(パーカッション)鈴木明男(サックス)とともにスタジオライブ形式で全曲、一発録音。心から信頼する精鋭ミュージシャン=#bestbuddiesと完成させた、ライブの熱気を“真空パック”したとも言うべき、杏里の渾身(こんしん)の一枚だ。
「悲しみがとまらない」「オリビアを聴きながら」「CAT’S EYE」などの代表曲に加え「CATCH THE WIND」「缶ビールとデニムシャツ」などライブ定番曲、さらに杏里が愛する70、80年代の洋楽カバーまで収録した。
心地よいグルーヴと今、この瞬間の杏里が詰まった“生”の音を、アナログの豊かな音像で体感できること請け合いの、ファンの必携の永久保存盤となる。
杏里は、待望のアナログ盤としてのリリースにあたり、コメントを発表。「ライブを共に紡いできた素晴らしいメンバー、♯bestbuddiesとの深い絆が生んだ渾身(こんしん)の1枚が、ついにアナログ盤として世に放たれます。全曲をスタジオで一発録音したこのアルバムには、音楽に寄り添った時間と精神がそのまま音に表現されています」と概要を説明。
その上で「各トラックには、私たちが築いたグルーブやハーモニー即興の魔法が息づいており、聴く人の心にダイレクトに響くことでしょう。美しいセッションから生まれた躍動感、そして生音のぬくもりを存分に感じていただきたいです。ぜひこのアナログ盤で音楽のカラフルな世界に浸り、私たちの真摯(しんし)なアプローチを体感してください。音楽の仲間たちとともに楽しむ、その一瞬を一緒に分かち合えたらうれしいです。お楽しみに!!」と呼びかけた。
杏里は、1978年(昭53)に「オリビアを聴きながら」でデビュー。83年の日本テレビ系アニメ「キャッツ・アイ」の主題歌「CAT'S EYE」で、自身初のオリコンランキング1位に輝くなどブレイクした。21年には、竹内まりやとユニット「Peach&Apricot」を組み、相葉雅紀が主演したテレビ朝日系ドラマ「和田家の男たち」の主題歌「Watching Over You」を歌唱したことも話題となった。
近年、欧米を中心に再評価が高まり、人気の日本の「シティポップ」を代表する女性アーティストの1人として知られる。22年4月からは、大手芸能事務所サンミュージックと業務提携を結んでいる。