
嵐が来春開催のコンサートツアーをもって解散することを発表し、一夜明けた7日、ファンをはじめ、グループゆかりの“聖地”では、活動終了を惜しむ声やねぎらう声があがった。ドラマの舞台になった善國寺(東京都新宿区)の嶋田堯嗣(ぎょうじ)住職(78)は、嵐の影響力の大きさや、同ドラマに主演した二宮和也(41)との思い出について語った。関西にあるメンバー“ゆかり”の神社には、絵馬にファンの思いが詰まっていた。
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善國寺境内には、王冠が印象的なグループのロゴマークが手書きされた絵馬が何体も掲げられていた。同寺は二宮が主演したフジテレビ系「拝啓、父上様」のロケ地として使用されるなど、グループに縁ある場所だ。
この日訪れた50代の女性ファンは、解散の発表に「解散は寂しい。メンバー単独でも良いからテレビに出て欲しいです」と残念がった。自身が病気で入院した際は、グループの存在や楽曲に強く救われたという。「生きる糧。助けられました」と感謝した。
嶋田住職は二宮の印象について「好青年」と語った。「拝啓-」撮了後に行われた打ち上げに嶋田住職も参加し、二宮と言葉を交わした。「ニノが私のところに来て『長い間お世話になりました』と。礼儀正しい青年だと思いました。すがすがしい気持ちになった」と回想。“聖地化”後は「絵馬の売り上げが倍増した」といい「コンサートがある時はおまいりして、絵馬に『また会えますように』と書いてライブに行く人がたくさんいました」と懐かしんだ。メンバー5人には「いつまでも仲良く、友達同士でいて欲しい」と願った。【望月千草】