
アニメ映画「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」(重原克也監督)が、4月18日の初日から6日までの公開19日間で興行収入(興収)104億円、観客動員数726万人を突破した。配給の東宝が21日、発表した。23年「黒鉄の魚影サブマリン」、24年の前作「100万ドルの五稜星」に続き、3作品連続で興収100億円を突破。公開から19日間での100億円突破は「100万ドルの五稜星」より、3日早い記録となった。
「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」は、シリーズ28作目で史上最大規模となる全国522館(IMAX55館、4DX62館、MX4D12館、Dolby Cinema9館を含む)で公開。初日から4月20日までの3日間で興収34億3862万6700円、動員231万4690人を記録。興収158億円を突破しシリーズ最高興収記録を更新した「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を初日3日間の成績で上回り、歴代史上最高のスタートを切っていた。
興収100億円突破を記念して、原作者の青山剛昌氏がお祝いのイラストを描き下ろした。今回のメインキャラクターの毛利小五郎が、警視庁時代の元同僚である“ワニ”に想いを馳せている様子が描かれており、劇中とリンクするようなセリフも相まったスペシャルなイラストとなった。
さらに、30日から、新たな劇場施策として、コナン史上初となる「SCREENX」「ULTRA 4DX」での上映と、全上映劇場にて次回作の29弾にまつわる後付け映像の追加が決定した。
◆「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」長野県・八ヶ岳連峰未宝岳。長野県警の大和敢助(声・高田裕司)が雪山で“ある男”を追っていた時、不意に何者かの影が敢助の視界に。気をとられた瞬間、“ある男”が放ったライフル弾が敢助の左眼をかすめ、大きな地響きとともに雪崩が発生。そのまま敢助を飲み込んでしまう。10カ月後。国立天文台野辺山の施設研究員が何者かに襲われたという通報を受け、雪崩から奇跡的に生還した敢助と、上原由衣(声・小清水亜美)が現場へ駆けつけた。事情聴取のさなか天文台の巨大パラボラアンテナが動き出すと、負傷し隻眼となった敢助の左眼がなぜか突如激しくうずきだす。その夜、毛利探偵事務所に、小五郎(声・小山力也)の警視庁時代に仲の良い同僚だった“ワニ”と呼ばれる刑事から電話が入った。未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったという。後日会う約束を交わした小五郎にコナン(声・高山みなみ)もついて行くが、待ち合わせ場所に向かっていた途中、突然響き渡った銃声。果たせなかった約束と、隻眼に宿った残像。氷雪吹き荒れる山岳で、白き闇のホワイトアウト因縁ミステリーの幕が切って落とされる。