
米俳優トム・クルーズ(62)が7日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(クリストファー・マッカリー監督、23日公開)来日記者会見に登場した。
スパイ組織IMFのエージェント、イーサン・ハントを演じるクルーズは、小型プロペラ機に振り落とされまいと食らいつく空中スタント、荒れる大海原への生身のダイブ、特殊なマスクとウェットスーツを身に着けた水中スタントと、危険なアクションに次々と挑んだ。撮影を振り返り「これまで、いろいろ大変なアクションに挑んできた。今回のような体験…空中戦、潜水のシーンは大変だった」と振り返った。
クルーズは、脚本も手がけるクリストファー・マッカリー監督を横に、飛行機の羽根の上をウォーキングするアクションについて語った。「監督は冒険心がある。羽に上ってウォーキングをすると提案してきた。こんなことができる、あんなことができると、何年も話した。無理、無理…と言った」と振り返った。マッカリー監督は「さすがのトムも、無理と言った。『すごいスピードなので、負圧がすごくて歩くのは困難だ』と」と振り返った。
クルーズは「だから、監督に『乗って風圧を感じてくれ』と話した」と笑いながら振り返った。マッカリー監督が「なかなか、楽しいものでした、もう1回、やってもいい」と体験しての感想を口にしつつ、切り返すと、クルーズは「でも、呼吸さえできない。あまりに風圧が強くて、だから意識して呼吸した。ものすごい体力を使う。監督も分かってくれた」と飛行機の羽根の上のアクションの過酷さを吐露した。
クルーズは、潜水シーンも「監督も潜った。手で合図し合った」と、監督と現場をともにしながら撮影したと振り返った。その上で「でも(空中戦の)羽の上のウォーキングは大変だった。エンジンが止まることもある。肉体的に何ができるか、話した。それでも、エネルギーが切れることがある。ウイングウォーキングは、歩けなくなる時もあった。筋肉にエネルギーが巡るよう、筋肉を鍛えた」と今回、劇中で演じた飛行機の羽根の上での“ウイングウォーキング”は、殊更に過酷なアクションだと語った。
そして「これまで、いろいろな大変なアクションに挑んできた。今回のような体験…空中戦、潜水のシーンは大変だった」と吐露した。