
俳優佐藤浩市(64)が4月30日放送のNHK総合「ファミリーヒストリー」に出演。本名佐藤政雄こと父三國連太郎さんのルーツを迫った。
VTRは佐藤の妻、亜矢子さんの証言から始まる。亜矢子さんは生前の三國さんから「私は佐藤じゃないんだよ。本当は佐藤じゃないんだよ」などと言われていたという。
三國さんは母小泉はんさんから生まれた。故郷は伊豆半島の漁村だったという。小泉家は嵐で収入減の船を失い、一家離散。はんさんは広島県呉市に奉公で出るも、17歳で追い出された形となって帰郷する。
三國さんを長らく取材していた作家の宇都宮直子氏が、当時の経緯を推察。三國さんの言葉を引用し「おなかにもう僕はいたのかもしれない。広島の軍人さんのところで、妊娠して追い出されたんじゃないか、というような話をされていました」と打ち明けた。
身重の状態で帰郷した、はんさんは到着した沼津港で気分が悪くなってしまう。その時に介抱してくれた男性が佐藤正さんだった。一晩かけて事情を聴いた正さんは、はんさんの全てを受け入れることを決めたという。1923年(大12)1月、2人の間に長男の政雄さん、のちの三国連太郎さんが誕生。正さんの子として、出生届を提出し、2人の子供として育てていくことを決心し、結婚した。
佐藤は自身をひもとくVTR前に「どこまで本当で、どこからが三國連太郎としての創作なのか、それも知りたかった」と言い、三國さんのモノマネを披露。VTRを見た後、佐藤は「2人の実の子供じゃないというのを三國は僕にしてないと思います」と神妙な顔つきで語った。