
歌手の渡辺美里(58)が2日、東京・日本橋三井ホールで、デビュー40周年記念ライブを開催した。85年のデビューから、この日で丸40年。昼夜2公演で計1400人のファンと節目の1日をともにし、これからも「音楽の旅」を進み続ける決意を新たにした。
夜公演では、幕開けとともに両手を広げ「きみに会えて」を披露。客席を見渡し「長く応援してくださる方、久しぶりに来てくださった方もいらっしゃると思います。ぜひともジャストデビュー記念日のこの良き日に、皆さんとともにいい時間を過ごしたいと思います!」と呼びかけた。
85年5月2日にシングル「I’m Free」でデビューし、86年に「My Revolution」が大ヒット。同年8月には女性ソロ歌手として初めてスタジアムライブを行うなど、日本の音楽シーンをけん引し続けてきた。
「40周年、よく分からない数字になってきました。0歳でデビューしても40歳になってるって、すごいよね~」とにっこり。「昭和、平成、令和と時を経て、今現在進行形でライブの現場にいられることが誇らしく、いっぱいに感謝の気持ちがあふれています」と時の流れをかみしめた。
ライブ中盤、「My Revolution」のイントロが流れる中「18歳で音楽の旅をスタートさせて、こうしてたくさんの人に共鳴、時には共感もしてもらって。長い長い旅がこの日を迎えて、さらに新しい旅をスタートしようと心に誓わせてくれる、そんな1日です」と伝えた。「ぜひ音楽の旅、よろしかったらお付き合いください!」と呼びかけ、同曲を熱唱。ファンも拳を突き上げ、会場の熱気は急上昇した。
約1時間半で「10years」など、時代を超えて愛され続けるナンバーを惜しみなく披露した。終盤のMCでは、槇原敬之が作詞作曲を手がけた配信シングル「折りたたみ傘」を6月6日にリリースすることを発表。槇原からの楽曲提供は05年10月リリースの「トマト」以来約20年ぶりとなる。
最後は「サンキュ」で締めくくり、「心にいっぱい栄養をもらいました。これから先の旅も楽しくなりそうです。音楽に真摯(しんし)に向き合いながら、皆さんの心に届く音楽を作り続けたいと思います!」と約束。「皆さんありがとう! アリーナ~!」と高らかなアオりで和ませながら、節目のステージを去った。【玉利朱音】