
今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」の新たなキャストが2日、発表され、中島歩(36)と神野三鈴(59)の出演が決まった。この日、番組の公式SNSでコメントも発表された。
中島は、今田演じる朝田のぶ、最初の見合い相手になる若松次郎を演じ、神野は次郎の母節子にふんする。中島は14年度前期「花子とアン」以来11年ぶり2回目、神野は96年度前期「ひまわり」以来29年ぶり2回目の朝ドラ出演となる。
中島演じる「若松次郎」は、のぶの初めての見合い相手で、商船学校を卒業した一等機関士。カメラが趣味という設定で、中島は「11年ぶりの“朝ドラ”はやっぱり特別で、難しくて、なんか青春っぽかったです。そしてこんなにのめり込んで仕事ができた自分自身に驚いています。そんな機会にまた出会えたことはとても幸運です。お楽しみにー」とコメント。
また、母役の神野は「私の母は生前『アンパンマンは目の前に困っている人がいたら自分の顔を齧(かじ)らせてあげるの。一番すてきなヒーローね』とよく話していました」といい、まずは原作の世界観に感銘を受けたと吐露。
その上で「日常の中やニュースを見ては母の言葉に思いを馳(は)せることが多くなり、そんなときに中園ミホさんの脚本でやなせさんご夫婦のお話が朝ドラに! 自分が物語の細胞のひとつになれるなんて。あんまりうれしくて思わず踊ってしまいました」と歓喜した思いを伝えた。
また「すばらしい役者さんたちの中に途中参加する不安も、柳川監督が衣装合わせから名演出でほぐしてくださり、(土佐ことば指導の)西村雄正さんが役者ならではの指導で土佐弁に血を通わせてくださいました。朝田家の皆さんの包容力の大きさ、さりげない優しさに助けられて」とし、「スタッフの皆さんがこの作品を愛していて、今田美桜さんの明るさと情熱を真ん中に穏やかな熱気が満ちている現場にいられる幸せ。私は家族にあの戦争を経験した人がいる世代。語ってくれたこと、つないでくれた命の意味を申し送りできたら。早く皆さんに中島歩さん演じる自慢の息子、次郎に出会っていただきたいです」と熱い思いを寄せた。
今作は朝ドラ112作目で、「アンパンマン」の生みの親、漫画家やなせたかし(本名・柳瀬嵩)さんと小松暢さん夫妻の半生がモデルの物語で、戦前、戦中、戦後の時代を生き抜き、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」を生み出すまでの愛と勇気の物語を描く。